1
00:00:16,400 --> 00:00:21,560
タイのサッカーチームの
少年たちが行方不明に

2
00:00:24,160 --> 00:00:24,920
少年たちの年齢は
11歳から16歳

3
00:00:24,920 --> 00:00:27,320
少年たちの年齢は
11歳から16歳

4
00:00:24,920 --> 00:00:27,320
NETFLIX ドキュメンタリー

5
00:00:27,320 --> 00:00:27,400
NETFLIX ドキュメンタリー

6
00:00:27,400 --> 00:00:30,560
NETFLIX ドキュメンタリー

7
00:00:27,400 --> 00:00:30,560
24歳のコーチが
同行していました

8
00:00:30,560 --> 00:00:31,040
NETFLIX ドキュメンタリー

9
00:00:33,600 --> 00:00:36,600
インタビューを始めるわね

10
00:00:38,560 --> 00:00:40,760
少年たちの運命に⸺

11
00:00:40,840 --> 00:00:44,760
世界中の目が
向けられています

12
00:00:46,080 --> 00:00:52,080
答えたくない質問には
答えなくていいのよ

13
00:00:54,480 --> 00:00:58,720
救出作戦には
世界中から支援の手が⸺

14
00:00:58,800 --> 00:01:01,200
差し伸べられています

15
00:01:08,560 --> 00:01:11,880
もし嫌な気持ちに
なったら⸺

16
00:01:11,960 --> 00:01:14,560
いつでもカメラを止める

17
00:01:15,160 --> 00:01:18,680
17日もの間
洞窟に閉じ込められた⸺

18
00:01:18,760 --> 00:01:22,440
少年たちのドラマが
今 明かされます

19
00:01:35,080 --> 00:01:37,600
そこにいなかった人には⸺

20
00:01:38,120 --> 00:01:42,360
想像もつかない体験だと
思います

21
00:01:43,800 --> 00:01:47,720
真実は
人々の想像とは違います

22
00:02:03,360 --> 00:02:07,520
タイ北部チェンライ県

23
00:02:14,240 --> 00:02:16,320
道の真ん中を走るな

24
00:02:16,960 --> 00:02:20,280
あの日は
サッカーの練習でした

25
00:02:23,400 --> 00:02:24,840
イヌに気をつけろ

26
00:02:26,480 --> 00:02:29,360
めちゃくちゃいるぞ

27
00:02:31,880 --> 00:02:34,800
2018年６月23日

28
00:02:37,800 --> 00:02:38,880
エーカポン･ジャンタウォン
通称“エーク”です

29
00:02:38,880 --> 00:02:41,000
エーカポン･ジャンタウォン
通称“エーク”です

30
00:02:38,880 --> 00:02:41,000
コーチ
エーク

31
00:02:41,000 --> 00:02:41,760
コーチ
エーク

32
00:02:44,280 --> 00:02:46,240
コーチはリーダーであり⸺

33
00:02:47,280 --> 00:02:50,680
規律をもたらす存在です

34
00:02:52,240 --> 00:02:54,880
そして情熱も必要です

35
00:03:09,280 --> 00:03:12,480
この辺りの子供たちは

36
00:03:12,560 --> 00:03:16,080
いわゆる素行不良なんです

37
00:03:18,240 --> 00:03:23,040
サッカーはドラッグから
彼らを遠ざける手段です

38
00:03:24,480 --> 00:03:29,960
大半は
貧しい家庭の子供たちです

39
00:03:31,560 --> 00:03:34,720
タイ代表でプレーしたい

40
00:03:38,240 --> 00:03:39,160
マンＵが好き

41
00:03:39,960 --> 00:03:41,480
マンチェスター･
ユナイテッドだね

42
00:03:42,280 --> 00:03:43,120
マンＵです

43
00:03:45,040 --> 00:03:49,120
コーチのおかげで
一生懸命 練習できます

44
00:03:51,040 --> 00:03:54,440
サッカーアカデミーに
入れれば⸺

45
00:03:54,520 --> 00:03:57,240
奨学金で教育を受けられます

46
00:04:06,120 --> 00:04:08,720
私は当時 24歳でした

47
00:04:09,720 --> 00:04:12,960
グラウンドを離れれば
兄貴分です

48
00:04:15,680 --> 00:04:21,840
血のつながりはなくても
家族のような関係です

49
00:04:22,960 --> 00:04:27,840
強豪同士の対決が終了した
結果は２-０だ

50
00:04:29,080 --> 00:04:33,160
練習の後は洞窟に
遊びに行く計画でした

51
00:04:35,960 --> 00:04:40,320
都会の子なら
モールにでも行きますが

52
00:04:40,400 --> 00:04:44,040
田舎の子は
山や森を探検します

53
00:04:45,400 --> 00:04:51,440
中でもタムルアン洞窟は
私も何度も行っています

54
00:04:56,160 --> 00:04:59,200
練習後は腹ごしらえです

55
00:04:59,720 --> 00:05:04,040
豚肉の串焼きと
お米を食べさせました

56
00:05:07,400 --> 00:05:09,880
食べきれませんでした

57
00:05:21,120 --> 00:05:25,880
食べ終えると
自転車で洞窟に出発しました

58
00:05:45,000 --> 00:05:48,880
あの日は晴れていて暑かった

59
00:05:55,440 --> 00:05:59,320
洞窟は初めての子もいました

60
00:06:01,840 --> 00:06:05,440
全速力で
ペダルを漕いでいましたね

61
00:06:09,960 --> 00:06:11,280
いつもどおりビリでした

62
00:06:11,280 --> 00:06:12,680
いつもどおりビリでした

63
00:06:11,280 --> 00:06:12,680
タイタン

64
00:06:15,880 --> 00:06:18,880
タイタンは
一番 年下だから⸺

65
00:06:19,480 --> 00:06:21,680
よく からかわれます

66
00:06:21,760 --> 00:06:25,640
毎日のように
からかわれていました

67
00:06:25,720 --> 00:06:27,440
タイタンの強み？

68
00:06:27,440 --> 00:06:28,040
タイタンの強み？

69
00:06:27,440 --> 00:06:28,040
ティー

70
00:06:28,040 --> 00:06:30,000
ティー

71
00:06:30,000 --> 00:06:31,120
ティー

72
00:06:30,000 --> 00:06:31,120
思いつきませんね

73
00:06:31,120 --> 00:06:32,280
思いつきませんね

74
00:06:37,640 --> 00:06:43,000
タイタンとは仲が良くて
兄弟のような関係です

75
00:06:46,800 --> 00:06:50,560
オレンジの果樹園を
通り抜けました

76
00:07:01,320 --> 00:07:06,320
“タムルアン･クンナム
ナーンノーン森林公園”

77
00:07:09,400 --> 00:07:10,720
行こうぜ

78
00:07:16,360 --> 00:07:20,400
“この先
立ち入り禁止”

79
00:07:22,400 --> 00:07:25,880
“立ち入り禁止”の看板が
見えました

80
00:07:27,720 --> 00:07:33,640
“７月から11月は洞窟内に
水があふれる”とありました

81
00:07:35,640 --> 00:07:39,360
私たちが行ったのは
６月23日で⸺

82
00:07:39,440 --> 00:07:41,880
まだ雨季の前でした

83
00:07:54,000 --> 00:07:57,080
まずナーンノーンに
祈りました

84
00:07:58,400 --> 00:08:01,840
地元の
守り神のような存在です

85
00:08:02,360 --> 00:08:06,080
洞窟に入る許しを
得ないと⸺

86
00:08:06,160 --> 00:08:10,000
良くないことが起きるのです

87
00:08:14,560 --> 00:08:20,240
ナーンノーン王女の伝承が
この地にはあります

88
00:08:22,880 --> 00:08:28,200
馬の世話係の男が
王女に恋をして ２人は⸺

89
00:08:29,880 --> 00:08:31,320
駆け落ちしました

90
00:08:34,520 --> 00:08:36,960
兵たちが２人を追います

91
00:08:40,000 --> 00:08:43,680
男は食料を
調達しようとしたところを

92
00:08:47,800 --> 00:08:49,960
兵士に殺されました

93
00:08:53,800 --> 00:08:58,840
絶望した王女は
髪留めで自ら命を絶ちました

94
00:09:03,320 --> 00:09:06,760
山は横たわる王女の
姿なのです

95
00:09:25,280 --> 00:09:28,480
子供たちは大喜びでした

96
00:09:28,560 --> 00:09:32,120
“洞窟って
こんなに大きいの？”

97
00:09:38,960 --> 00:09:40,160
バッグは置いていきました

98
00:09:40,160 --> 00:09:42,120
バッグは置いていきました

99
00:09:40,160 --> 00:09:42,120
アドゥン

100
00:09:52,880 --> 00:09:55,880
食べ物は持たず
懐中電灯を手にしていました

101
00:09:55,880 --> 00:09:57,560
食べ物は持たず
懐中電灯を手にしていました

102
00:09:55,880 --> 00:09:57,560
ティー

103
00:10:02,760 --> 00:10:06,280
ティーが先頭で
私は最後尾でした

104
00:10:07,360 --> 00:10:10,440
ティーは頼りになる存在です

105
00:10:12,040 --> 00:10:14,960
彼がいるから安心でした

106
00:10:15,040 --> 00:10:20,880
他の子たちの面倒を
見てくれます

107
00:10:29,360 --> 00:10:31,240
初めてじゃないので⸺

108
00:10:32,120 --> 00:10:35,560
不安はありませんでした

109
00:10:49,400 --> 00:10:53,960
家庭教師が来るので
１時間だけのつもりでした

110
00:11:14,640 --> 00:11:16,240
ふざけ合いました

111
00:11:20,320 --> 00:11:24,960
ティーに彼女がいることを
からかいました

112
00:11:25,040 --> 00:11:27,680
手をつないでたとかね

113
00:11:32,520 --> 00:11:35,000
ふざけ合いながら⸺

114
00:11:36,000 --> 00:11:38,560
楽しそうに進んでいました

115
00:11:49,280 --> 00:11:52,720
洞窟入り口

116
00:11:52,720 --> 00:11:55,200
洞窟入り口

117
00:11:52,720 --> 00:11:55,200
Ｔ字路に到達すると⸺

118
00:11:55,200 --> 00:11:55,280
洞窟入り口

119
00:11:55,280 --> 00:11:55,920
洞窟入り口

120
00:11:55,280 --> 00:11:55,920
右側の道は
進めそうもありませんでした

121
00:11:55,920 --> 00:11:56,000
右側の道は
進めそうもありませんでした

122
00:11:56,000 --> 00:11:59,440
右側の道は
進めそうもありませんでした

123
00:11:56,000 --> 00:11:59,440
Ｔ字路

124
00:12:00,000 --> 00:12:02,200
そこで左に進みました

125
00:12:11,640 --> 00:12:15,440
Ｔ字路に到達すると
怖くなりました

126
00:12:17,280 --> 00:12:18,920
水は まるで急流で⸺

127
00:12:19,000 --> 00:12:20,440
戻れなくなるんじゃないかと
思いました

128
00:12:20,440 --> 00:12:23,400
戻れなくなるんじゃないかと
思いました

129
00:12:20,440 --> 00:12:23,400
ミックス

130
00:12:25,160 --> 00:12:30,680
季節に関係なく
洞窟内には水があります

131
00:12:33,480 --> 00:12:38,640
すごい水の量だから
“戻ろう”と言いました

132
00:12:41,280 --> 00:12:45,000
みんなは
“帰りたいなら帰れ 弱虫”

133
00:12:50,640 --> 00:12:54,160
子供たちに
決めさせようと⸺

134
00:12:56,680 --> 00:13:00,360
戻りたいかどうか
聞いたんです

135
00:13:03,560 --> 00:13:06,520
みんな“進もう”と
言いました

136
00:13:08,400 --> 00:13:12,040
僕は心の底では
帰りたかったです

137
00:13:17,040 --> 00:13:22,800
ぬらさないよう靴を脱ぎ
荷物を置きました

138
00:13:26,360 --> 00:13:30,000
懐中電灯だけを手に
進みました

139
00:13:34,440 --> 00:13:35,320
待って

140
00:13:38,880 --> 00:13:43,720
２年間 タムルアン洞窟の
管理人を務めています

141
00:13:44,280 --> 00:13:45,440
毎晩 残された人がいないか
見回ります

142
00:13:45,440 --> 00:13:48,840
毎晩 残された人がいないか
見回ります

143
00:13:45,440 --> 00:13:48,840
公園管理人
ペット･プロムムアン

144
00:13:51,840 --> 00:13:56,160
普通 雨が降り始めるのは
７月なのに⸺

145
00:13:56,240 --> 00:13:59,360
あの日は
突然 降ってきたんです

146
00:14:01,200 --> 00:14:03,880
洞窟の入り口から⸺

147
00:14:03,960 --> 00:14:09,760
終点までは
10キロと316メートルです

148
00:14:10,920 --> 00:14:12,920
雨季が始まると⸺

149
00:14:13,000 --> 00:14:17,040
山からの雨水が
洞窟に流れ込みます

150
00:14:18,200 --> 00:14:23,560
水の通り道になる縦穴が
至る所にあるのです

151
00:14:25,920 --> 00:14:28,160
自転車が11台ありました

152
00:14:29,120 --> 00:14:32,960
最初は大人のものかと
思いました

153
00:14:33,600 --> 00:14:36,240
管理人に知らせないと⸺

154
00:14:36,320 --> 00:14:39,560
行方不明になっても
分かりません

155
00:14:47,320 --> 00:14:51,200
洞窟に入って１時間

156
00:14:47,320 --> 00:14:51,200
美しい光景に誘われて
奥へ奥へと進みました

157
00:14:51,200 --> 00:14:52,560
美しい光景に誘われて
奥へ奥へと進みました

158
00:14:54,920 --> 00:14:58,640
人を引きつける
洞窟の魅力を⸺

159
00:15:00,920 --> 00:15:04,160
子供たちに
見せてあげたかった

160
00:15:07,080 --> 00:15:12,320
新しい体験を
させてあげたかったんです

161
00:15:14,080 --> 00:15:16,080
本当にきれいでした

162
00:15:17,480 --> 00:15:21,880
巨大な空間は
キラキラしていました

163
00:15:34,920 --> 00:15:38,480
タイタンは
家庭教師が来るので⸺

164
00:15:38,560 --> 00:15:42,160
子供たちに戻るよう
声をかけました

165
00:15:49,960 --> 00:15:54,800
引き返し始めた時は
不安は なかったものの⸺

166
00:15:55,680 --> 00:15:58,840
Ｔ字路で状況は一変しました

167
00:16:00,720 --> 00:16:05,760
来る時の道とは
全く違っていました

168
00:16:05,840 --> 00:16:08,280
一本道だから迷いません

169
00:16:08,360 --> 00:16:11,480
コーチは
“ここが来た道だ”と

170
00:16:13,120 --> 00:16:16,960
Ｔ字路には
水があふれていて⸺

171
00:16:17,600 --> 00:16:20,240
進めませんでした

172
00:16:21,320 --> 00:16:22,920
その光景を見て⸺

173
00:16:23,600 --> 00:16:27,160
事態の深刻さに気づきました

174
00:16:31,520 --> 00:16:32,400
驚きました

175
00:16:34,160 --> 00:16:36,680
止まるわけにはいきません

176
00:16:37,200 --> 00:16:40,360
通り抜ける方法を
探すには⸺

177
00:16:41,200 --> 00:16:43,360
潜るしかありません

178
00:16:48,360 --> 00:16:51,160
コーチが道を見つけられるか
不安でした

179
00:16:51,160 --> 00:16:52,800
コーチが道を見つけられるか
不安でした

180
00:16:51,160 --> 00:16:52,800
マーク

181
00:17:01,040 --> 00:17:05,000
目を開けても何も見えません

182
00:17:10,040 --> 00:17:12,200
手探りで進みました

183
00:17:18,640 --> 00:17:20,840
でも出口はありません

184
00:17:25,760 --> 00:17:30,720
そのうち息を
止められなくなってきました

185
00:17:35,080 --> 00:17:36,280
気を失うかと

186
00:17:39,000 --> 00:17:42,240
ロープを引っ張ると
子供たちが⸺

187
00:17:43,600 --> 00:17:45,200
引き上げてくれました

188
00:17:47,000 --> 00:17:51,160
呼吸できなくなり
死ぬかと思いました

189
00:18:09,480 --> 00:18:13,080
出口はないと
子供たちに告げました

190
00:18:14,360 --> 00:18:19,400
コーチの言葉を聞いて
みんな静まり返りました

191
00:18:27,800 --> 00:18:29,360
誰かいるか？

192
00:18:29,440 --> 00:18:32,320
５～６時になっても
戻りません

193
00:18:34,200 --> 00:18:36,920
捜索のため
応援が２人 来ました

194
00:18:37,000 --> 00:18:38,600
どこだ？

195
00:18:38,680 --> 00:18:40,400
聞こえるか？

196
00:18:45,360 --> 00:18:49,240
２つ目の開けた空間までは

197
00:18:49,320 --> 00:18:52,600
誰もいませんでした

198
00:18:55,360 --> 00:18:57,840
水が流れ込んでいました

199
00:18:59,400 --> 00:19:01,480
３つ目にもいません

200
00:19:02,280 --> 00:19:05,560
次はＴ字路に向かいました

201
00:19:06,080 --> 00:19:07,840
誰かいるか？

202
00:19:08,880 --> 00:19:12,360
そこには荷物と靴が
残されていて⸺

203
00:19:13,200 --> 00:19:17,120
荷物の中には
携帯電話がありました

204
00:19:19,080 --> 00:19:23,720
子供だと分かり
ますます不安が募りました

205
00:19:32,200 --> 00:19:36,640
水かさが増し
打つ手がありません

206
00:19:37,520 --> 00:19:40,600
“子供たちはどうなる？”

207
00:19:40,680 --> 00:19:41,840
どこだ？

208
00:19:42,560 --> 00:19:45,720
助けを呼ぶことにしました

209
00:19:58,360 --> 00:20:01,080
水位が上がっていましたが

210
00:20:01,680 --> 00:20:05,000
子供たちを
怖がらせてはいけません

211
00:20:05,560 --> 00:20:08,720
できるだけ
普通に振る舞いました

212
00:20:10,480 --> 00:20:14,480
“潮みたいなものだ”と
子供たちには言い⸺

213
00:20:15,760 --> 00:20:19,000
実際 水量は減ると
思っていました

214
00:20:19,080 --> 00:20:25,040
寝る場所を見つけて
翌日 帰ることにしました

215
00:20:28,160 --> 00:20:31,640
僕らも最初の夜は平気でした

216
00:20:35,080 --> 00:20:39,400
家庭教師と
勉強しなくて済むから⸺

217
00:20:39,480 --> 00:20:41,360
実はうれしかった

218
00:20:45,560 --> 00:20:48,280
誰もパニックにはならず⸺

219
00:20:48,360 --> 00:20:53,680
子供たちにとっては
まだまだ冒険気分でした

220
00:20:58,200 --> 00:21:02,120
どこに行くか
親に言ってなかった子は⸺

221
00:21:02,200 --> 00:21:04,760
怒られるのを
心配していました

222
00:21:07,920 --> 00:21:13,800
心配した両親が僕を
捜してるだろうと思いました

223
00:21:19,320 --> 00:21:24,240
ティーが帰ってこないので
心配になりました

224
00:21:26,680 --> 00:21:29,920
ずっと帰りを待ったんです

225
00:21:31,600 --> 00:21:35,800
最初はケンカか何かかと
思いましたが⸺

226
00:21:35,880 --> 00:21:37,240
洞窟に閉じ込められたと
聞きました

227
00:21:37,240 --> 00:21:40,320
洞窟に閉じ込められたと
聞きました

228
00:21:37,240 --> 00:21:40,320
ティーの母親
ギアン･カムルー

229
00:21:47,720 --> 00:21:52,360
夫と現場に行くと
恐ろし気な場所でした

230
00:21:53,240 --> 00:21:57,280
人が大勢 集まっていました

231
00:22:00,360 --> 00:22:04,400
洞窟の入り口にあったものは
そのままで⸺

232
00:22:04,480 --> 00:22:08,040
息子の自転車とバッグも
ありました

233
00:22:08,120 --> 00:22:09,640
ショックでしたね

234
00:22:11,560 --> 00:22:16,280
洞窟は真っ暗で
胸が締めつけられました

235
00:22:16,880 --> 00:22:17,600
どうしていいか分からず⸺

236
00:22:17,600 --> 00:22:19,600
どうしていいか分からず⸺

237
00:22:17,600 --> 00:22:19,600
トゥンの父親
サックシポン･
ターカムソン

238
00:22:19,600 --> 00:22:19,680
トゥンの父親
サックシポン･
ターカムソン

239
00:22:19,680 --> 00:22:22,080
トゥンの父親
サックシポン･
ターカムソン

240
00:22:19,680 --> 00:22:22,080
息子の無事を祈るしか
ありませんでした

241
00:22:22,080 --> 00:22:23,960
息子の無事を祈るしか
ありませんでした

242
00:22:24,040 --> 00:22:27,360
息子はサッカーの試合とだけ
言って⸺

243
00:22:27,440 --> 00:22:31,480
洞窟のことは
言っていませんでした

244
00:22:32,280 --> 00:22:35,800
まさかこんな所に
来てたなんて

245
00:22:35,880 --> 00:22:38,760
ずっと泣いていました

246
00:22:40,760 --> 00:22:45,000
何を聞かれても
答えられませんでした

247
00:22:55,520 --> 00:22:58,040
懐中電灯はつけていました

248
00:22:59,760 --> 00:23:00,800
真っ暗でしたからね

249
00:23:00,800 --> 00:23:02,440
真っ暗でしたからね

250
00:23:00,800 --> 00:23:02,440
トゥン

251
00:23:04,960 --> 00:23:06,720
隣り合って寝ました

252
00:23:08,560 --> 00:23:09,600
寄り添ってね

253
00:23:11,760 --> 00:23:16,680
氷より冷たく
突き刺すような寒さでした

254
00:23:23,960 --> 00:23:26,800
聞こえるのは呼吸音と⸺

255
00:23:27,320 --> 00:23:28,800
リズミカルな
心臓の鼓動だけでした

256
00:23:28,800 --> 00:23:32,440
リズミカルな
心臓の鼓動だけでした

257
00:23:28,800 --> 00:23:32,440
アドゥン

258
00:23:44,840 --> 00:23:48,680
最初の夜は
帰れるかどうか心配でした

259
00:23:51,040 --> 00:23:53,600
子供たちへの責任があり⸺

260
00:23:54,120 --> 00:23:58,000
どうなるか予想もつきません

261
00:24:12,640 --> 00:24:17,120
昨夜 洞窟に水があふれ
少年たちが⸺

262
00:24:17,200 --> 00:24:18,920
閉じ込められました

263
00:24:19,000 --> 00:24:23,040
専門家でも
洞窟の奥には進めません

264
00:24:23,120 --> 00:24:25,080
“７～11月は
立ち入り禁止”

265
00:24:29,280 --> 00:24:32,640
８チーム約50名を
送り込みました

266
00:24:32,640 --> 00:24:33,440
８チーム約50名を
送り込みました

267
00:24:32,640 --> 00:24:33,440
当時のチェンライ県知事
ナロンサック･
オーソッタナゴン

268
00:24:33,440 --> 00:24:33,520
当時のチェンライ県知事
ナロンサック･
オーソッタナゴン

269
00:24:33,520 --> 00:24:37,200
当時のチェンライ県知事
ナロンサック･
オーソッタナゴン

270
00:24:33,520 --> 00:24:37,200
潜水具と食料を
運び込みます

271
00:24:41,200 --> 00:24:43,760
タムルアン洞窟を
詳しく知る者は⸺

272
00:24:43,760 --> 00:24:44,680
タムルアン洞窟を
詳しく知る者は⸺

273
00:24:43,760 --> 00:24:44,680
タムルアン洞窟の専門家
ガモン･
クンガームクワームディー

274
00:24:44,680 --> 00:24:44,760
タムルアン洞窟の専門家
ガモン･
クンガームクワームディー

275
00:24:44,760 --> 00:24:48,640
タムルアン洞窟の専門家
ガモン･
クンガームクワームディー

276
00:24:44,760 --> 00:24:48,640
専門家でさえ
ほとんどいません

277
00:24:51,240 --> 00:24:54,760
全貌が分かるのは
私くらいでしょう

278
00:24:56,640 --> 00:25:02,120
捜索を始めた日には
Ｔ字路は水没していました

279
00:25:07,040 --> 00:25:11,680
最初は小さな排水ポンプや
ロープしかなく⸺

280
00:25:11,760 --> 00:25:14,920
装備は貧弱でした

281
00:25:17,600 --> 00:25:22,000
水を汲み上げ
通り道を作ります

282
00:25:23,920 --> 00:25:27,600
限られた装備で
奮闘しましたが⸺

283
00:25:28,240 --> 00:25:32,200
排水するには
パワー不足でした

284
00:25:44,400 --> 00:25:48,560
雨は降り始めると止みません

285
00:25:48,640 --> 00:25:50,800
水があふれれば
子供たちは溺れてしまう

286
00:25:50,800 --> 00:25:53,000
水があふれれば
子供たちは溺れてしまう

287
00:25:50,800 --> 00:25:53,000
ティーの父親
イン･カムルアン

288
00:25:53,000 --> 00:25:53,080
ティーの父親
イン･カムルアン

289
00:25:53,080 --> 00:25:56,680
ティーの父親
イン･カムルアン

290
00:25:53,080 --> 00:25:56,680
発見できるとは
思えませんでした

291
00:25:56,760 --> 00:25:58,920
もし雨が止み⸺

292
00:26:00,200 --> 00:26:04,440
水位が下がれば
排水できるかもしれません

293
00:26:04,520 --> 00:26:09,640
知事が状況を逐一
報告すると言ってくれました

294
00:26:09,720 --> 00:26:14,280
１～２時間ごとに
情報を更新するとね

295
00:26:14,360 --> 00:26:19,520
少年たちの無事と
雨が止むことを祈ります

296
00:26:22,440 --> 00:26:25,920
時間と自然との戦いでした

297
00:26:26,440 --> 00:26:31,360
水でいっぱいになりつつある

298
00:26:31,440 --> 00:26:34,320
昨日より水位が上がってる

299
00:26:34,400 --> 00:26:36,400
いっぱいになるな

300
00:26:36,480 --> 00:26:37,920
増えてるのか？

301
00:26:41,240 --> 00:26:46,560
洞窟の奥から
さらに水が流れ込みます

302
00:26:50,000 --> 00:26:54,240
２つの流れが合流すると
洞窟の入り口まで⸺

303
00:26:54,320 --> 00:26:56,800
水が押し寄せます

304
00:26:58,440 --> 00:27:01,600
それが最も心配な点です

305
00:27:03,560 --> 00:27:07,280
洞窟に入って18時間

306
00:27:14,520 --> 00:27:16,800
起きても水はありました

307
00:27:18,680 --> 00:27:21,320
僕らのすぐ近くにです

308
00:27:21,880 --> 00:27:25,240
水に追われているようでした

309
00:27:26,280 --> 00:27:28,560
何か手を打たねば

310
00:27:30,800 --> 00:27:34,320
そこで子供たちに
提案しました

311
00:27:36,880 --> 00:27:39,480
“奥に進んで出口を探そう”

312
00:27:45,840 --> 00:27:49,560
電池を節約するよう
言いました

313
00:27:56,360 --> 00:27:59,240
“諦めるな”と
声をかけ続けました

314
00:28:09,320 --> 00:28:12,560
なぜ救助隊が来ないのか⸺

315
00:28:12,640 --> 00:28:15,840
私たちは
疑問に思っていました

316
00:28:20,280 --> 00:28:22,120
人手が足りない

317
00:28:25,680 --> 00:28:28,720
あとどれくらいで
危険な状態に？

318
00:28:28,800 --> 00:28:34,720
正確な時間は分かりませんが
事態は一刻を争います

319
00:28:51,400 --> 00:28:55,440
タイタン
ここで待ってるわよ

320
00:28:55,520 --> 00:28:59,160
うちに帰りましょう

321
00:28:59,240 --> 00:29:03,040
早く戻ってきて！

322
00:29:03,120 --> 00:29:06,000
“あの子に聞こえてるはず”

323
00:29:06,640 --> 00:29:07,480
“声が届いてるはず”と
信じました

324
00:29:07,480 --> 00:29:10,960
“声が届いてるはず”と
信じました

325
00:29:07,480 --> 00:29:10,960
タイタンの母親
カーン･
ウィブーンルンルアン

326
00:29:10,960 --> 00:29:11,040
タイタンの母親
カーン･
ウィブーンルンルアン

327
00:29:11,040 --> 00:29:12,800
タイタンの母親
カーン･
ウィブーンルンルアン

328
00:29:11,040 --> 00:29:12,800
母さんが待ってると
伝えたかった

329
00:29:12,800 --> 00:29:14,360
母さんが待ってると
伝えたかった

330
00:29:19,600 --> 00:29:23,280
私は仕事から帰るのが
遅いので⸺

331
00:29:24,040 --> 00:29:27,520
息子はコーチに懐いています

332
00:29:32,160 --> 00:29:36,200
コーチに
祈るような気持ちでした

333
00:29:36,280 --> 00:29:40,560
“エーク　あなたなら
タイタンを連れて⸺”

334
00:29:40,640 --> 00:29:42,480
“帰ってこられるはず”

335
00:29:43,440 --> 00:29:47,000
どうか子供たちを
お守りください

336
00:29:47,080 --> 00:29:49,760
少年たちの
捜索の行方を⸺

337
00:29:49,840 --> 00:29:53,400
家族が心配そうに
見守っています

338
00:29:54,080 --> 00:29:56,600
ローカルな
ニュースでしたし

339
00:29:56,680 --> 00:29:58,240
生存者はいないだろうと

340
00:29:58,240 --> 00:30:00,920
生存者はいないだろうと

341
00:29:58,240 --> 00:30:00,920
ＡＢＣニュース
ジェームズ･ロングマン

342
00:30:00,920 --> 00:30:01,000
ＡＢＣニュース
ジェームズ･ロングマン

343
00:30:01,000 --> 00:30:02,400
ＡＢＣニュース
ジェームズ･ロングマン

344
00:30:01,000 --> 00:30:02,400
正直 思っていました

345
00:30:02,480 --> 00:30:06,320
でもディレクターは
大ニュースになると

346
00:30:10,080 --> 00:30:14,120
少年たちを助けるべく
各分野の専門家が⸺

347
00:30:14,200 --> 00:30:17,120
集まってきています

348
00:30:19,000 --> 00:30:22,000
多くの人々がやって来ました

349
00:30:22,080 --> 00:30:27,600
国中から医師 看護師 兵士が
集結したのです

350
00:30:28,560 --> 00:30:32,360
その光景に
心を動かされました

351
00:30:34,760 --> 00:30:40,600
洞窟内に入れる穴がないか
軍の部隊が踏査しています

352
00:30:41,560 --> 00:30:45,160
国境警備隊は
上空からヘリコプターで⸺

353
00:30:45,240 --> 00:30:48,600
洞窟への入り口を
探しています

354
00:30:48,680 --> 00:30:53,800
警察 森林警備隊 軍隊は
山を歩き回って⸺

355
00:30:53,880 --> 00:30:57,720
水の入る穴がないか
調べています

356
00:30:58,880 --> 00:31:03,440
海軍の特殊部隊は
深夜 現場に到着しました

357
00:31:05,840 --> 00:31:10,880
私は当時 特殊部隊の
トップでした

358
00:31:11,680 --> 00:31:14,640
時間と増水との戦いでした

359
00:31:21,520 --> 00:31:23,520
少年たちを見つけるべく⸺

360
00:31:23,520 --> 00:31:24,280
少年たちを見つけるべく⸺

361
00:31:23,520 --> 00:31:24,280
元海軍特殊部隊長
アーパーゴン･
ユーコンゲーオ

362
00:31:24,280 --> 00:31:24,360
元海軍特殊部隊長
アーパーゴン･
ユーコンゲーオ

363
00:31:24,360 --> 00:31:27,640
元海軍特殊部隊長
アーパーゴン･
ユーコンゲーオ

364
00:31:24,360 --> 00:31:27,640
急いで
排水作業に入りました

365
00:31:37,400 --> 00:31:43,680
精鋭ぞろいの潜水チームが
Ｔ字路まで到達し⸺

366
00:31:44,880 --> 00:31:50,200
そこからさらに奥へと
進もうとしました

367
00:31:53,720 --> 00:31:57,680
しかし水位が上がり
進めなかったのです

368
00:32:06,480 --> 00:32:09,960
洞窟に入って３日目

369
00:32:16,560 --> 00:32:19,760
毎朝６時に
アラームを鳴らしました

370
00:32:25,960 --> 00:32:28,400
時間が分からないと⸺

371
00:32:28,480 --> 00:32:34,080
ストレスがたまり １日を
無為に過ごしてしまいます

372
00:32:41,320 --> 00:32:45,080
１日のルーティーンを
与えました

373
00:32:45,960 --> 00:32:52,000
朝から晩まで
出口を探す作業です

374
00:32:52,720 --> 00:32:56,400
コーチが“出口はある”と
言うので⸺

375
00:32:57,080 --> 00:33:00,080
僕らは毎日 探し続けました

376
00:33:03,440 --> 00:33:08,400
私が前向きでないと
子供たちが諦めてしまいます

377
00:33:16,080 --> 00:33:19,720
歩き疲れる頃には
夜になっていました

378
00:33:20,680 --> 00:33:25,880
食べ物のことしか
考えられませんでした

379
00:33:29,720 --> 00:33:31,680
食べ物の話をすると⸺

380
00:33:31,760 --> 00:33:37,400
さらにおなかが減り
まるで苦行でした

381
00:33:37,480 --> 00:33:42,560
思いつくものは
すべて食べたかった

382
00:33:44,280 --> 00:33:48,640
チキンの配達を頼もうとか
バカなことを⸺

383
00:33:49,920 --> 00:33:51,800
みんなで言ってました

384
00:33:52,880 --> 00:33:59,760
大好きな豆乳をストローで
飲んでる夢を見ながら⸺

385
00:34:00,480 --> 00:34:06,080
寝ぼけてアドゥンのつま先を
しゃぶってる子もいました

386
00:34:10,640 --> 00:34:15,120
練習後の食事を残したことを
後悔しました

387
00:34:16,800 --> 00:34:22,600
こうなると知ってたら
もっとたくさん食べたのに

388
00:34:30,280 --> 00:34:33,080
家族と食事してる夢を
見ました

389
00:34:36,440 --> 00:34:41,360
洞窟を出て 母さんの料理を
食べたかった

390
00:34:43,800 --> 00:34:48,240
お金がない時は
いつもシンプルな料理です

391
00:34:58,600 --> 00:35:03,040
豚肉とキャベツカレーが
うちの定番です

392
00:35:05,680 --> 00:35:08,200
母さんの手料理が
食べたかった

393
00:35:30,000 --> 00:35:33,440
水を飲むよう言いました

394
00:35:34,080 --> 00:35:37,280
生き残るためです

395
00:35:40,200 --> 00:35:45,200
水を飲んでも
空腹は紛れません

396
00:35:46,800 --> 00:35:51,440
疲れて 体に力が
入らなくなってきました

397
00:35:51,520 --> 00:35:55,000
起きていられないんです

398
00:35:57,800 --> 00:36:02,440
子供たちを守るため
あらゆる手を尽くしました

399
00:36:05,640 --> 00:36:08,560
私は幼くして
両親を亡くし⸺

400
00:36:11,280 --> 00:36:16,000
親戚の所には身を寄せず
仏門に入りました

401
00:36:17,320 --> 00:36:21,760
そして仏僧として
10年以上を過ごしました

402
00:36:24,280 --> 00:36:26,760
僧侶としての修行は⸺

403
00:36:26,840 --> 00:36:30,320
私の精神と肉体を
強くしました

404
00:36:31,600 --> 00:36:35,320
木の持ちようで
肉体は衰えることも⸺

405
00:36:35,400 --> 00:36:38,560
持ち直すこともあるんです

406
00:36:39,760 --> 00:36:43,560
寝る前にみんなで祈りました

407
00:36:45,120 --> 00:36:50,280
コーチはナーンノーンに
奇跡を祈ろうと言いました

408
00:36:53,400 --> 00:36:57,000
祈ることで
気持ちが落ち着きました

409
00:36:59,040 --> 00:37:02,720
そうすることで
頭がはっきりして⸺

410
00:37:03,320 --> 00:37:08,120
救助が来なくても
正気を保てたんです

411
00:37:13,080 --> 00:37:17,880
深呼吸をして
生き残れるよう祈りました

412
00:37:37,120 --> 00:37:39,160
激しい雨です

413
00:37:39,240 --> 00:37:44,480
私が立ってる
芝生だった場所も⸺
“４日目を迎える
救出作業”

414
00:37:44,560 --> 00:37:47,280
今や泥だらけです

415
00:37:47,360 --> 00:37:51,160
救出作業は
困難を極めています

416
00:37:51,680 --> 00:37:54,040
生き残れますか？

417
00:37:54,120 --> 00:37:55,320
場所による

418
00:37:55,400 --> 00:37:56,000
この洞窟ならどうでしょう？

419
00:37:56,000 --> 00:37:58,320
この洞窟ならどうでしょう？

420
00:37:56,000 --> 00:37:58,320
タムルアン洞窟専門家
バーノン･アンズワース

421
00:37:58,320 --> 00:37:58,400
タムルアン洞窟専門家
バーノン･アンズワース

422
00:37:58,400 --> 00:38:00,760
タムルアン洞窟専門家
バーノン･アンズワース

423
00:37:58,400 --> 00:38:00,760
このタイプの洞窟なら⸺

424
00:38:00,760 --> 00:38:00,840
タムルアン洞窟専門家
バーノン･アンズワース

425
00:38:00,840 --> 00:38:01,320
タムルアン洞窟専門家
バーノン･アンズワース

426
00:38:00,840 --> 00:38:01,320
場所によっては
５～６日 生きられます

427
00:38:01,320 --> 00:38:04,400
場所によっては
５～６日 生きられます

428
00:38:04,480 --> 00:38:08,920
だが水位が上がってるのが
気がかりですね

429
00:38:12,320 --> 00:38:13,960
13人全員が
無事に帰ってくることを⸺

430
00:38:13,960 --> 00:38:16,200
13人全員が
無事に帰ってくることを⸺

431
00:38:13,960 --> 00:38:16,200
マークの母親
ナムホーム･ブンピアム

432
00:38:16,200 --> 00:38:16,280
マークの母親
ナムホーム･ブンピアム

433
00:38:16,280 --> 00:38:19,040
マークの母親
ナムホーム･ブンピアム

434
00:38:16,280 --> 00:38:19,040
心から願っています

435
00:38:21,720 --> 00:38:24,560
タムルアンの守り神に⸺

436
00:38:25,480 --> 00:38:29,560
雨が止むよう祈ろうと
言われました

437
00:38:29,640 --> 00:38:33,320
子供たちを救うためです

438
00:38:36,480 --> 00:38:38,240
マークは小柄で⸺

439
00:38:39,600 --> 00:38:41,800
暗い場所が苦手です

440
00:38:43,400 --> 00:38:45,800
あの子が１歳の時に⸺

441
00:38:46,480 --> 00:38:50,960
夫とは別れたので
一緒に苦労してきました

442
00:38:54,280 --> 00:38:58,040
あの子の無事を祈りました

443
00:39:02,200 --> 00:39:04,840
気絶したこともありました

444
00:39:05,920 --> 00:39:09,160
正気を失いそうだったんです

445
00:39:16,440 --> 00:39:19,960
洞窟に入って４日目

446
00:39:29,880 --> 00:39:35,000
水が増え続けるので
さらに奥へと進みました

447
00:39:38,480 --> 00:39:42,400
そして これ以上
進めない所に出ました

448
00:39:44,360 --> 00:39:48,920
出口はなく
あるのは暗闇だけです

449
00:39:51,000 --> 00:39:55,520
もう限界でした
光が見たかった

450
00:39:59,200 --> 00:40:04,040
“耐えられない　疲れた”と
１人が言い出しました

451
00:40:04,120 --> 00:40:06,280
“家に帰りたい”と

452
00:40:06,360 --> 00:40:11,040
きっと助かる　信じるんだ

453
00:40:11,560 --> 00:40:15,600
ストレスと空腹感は
膨れ上がり⸺

454
00:40:16,720 --> 00:40:18,760
限界に達していました

455
00:40:22,280 --> 00:40:28,440
“来なければよかった”と
みんなが自分を責めました

456
00:40:31,200 --> 00:40:34,880
コーチは
“泣いて吐き出すといい”と

457
00:40:34,960 --> 00:40:38,320
親に会いたかったし
空腹でした

458
00:40:38,840 --> 00:40:45,440
互いに大好きだとか
そんな話をしました

459
00:40:45,520 --> 00:40:48,440
すごいストレスだったんです

460
00:40:49,680 --> 00:40:51,520
ダメだと思いました

461
00:40:54,120 --> 00:40:58,440
“心を強く持て”と
言い続けました

462
00:40:59,880 --> 00:41:01,960
支え合うんです

463
00:41:06,240 --> 00:41:09,720
５分くらい静かな時間が
流れた後⸺

464
00:41:10,240 --> 00:41:15,840
上空を飛ぶヘリコプターの
音が聞こえました

465
00:41:18,720 --> 00:41:23,320
何か大きな音が
聞こえてきました

466
00:41:23,400 --> 00:41:25,720
ドリルみたいな音です

467
00:41:30,600 --> 00:41:33,920
その音を聞いて
子供たちは⸺

468
00:41:34,000 --> 00:41:37,280
希望を取り戻しました

469
00:41:40,200 --> 00:41:42,200
救助が来たのか？

470
00:41:45,240 --> 00:41:49,680
音の正体が救助隊かは
分かりませんでした

471
00:41:52,560 --> 00:41:56,520
水が流れ込む音がして
耳を澄ませると⸺

472
00:41:57,360 --> 00:42:02,880
洪水のように
黒い影が押し寄せてきました

473
00:42:07,480 --> 00:42:08,440
鉄砲水でした

474
00:42:10,480 --> 00:42:13,560
高い所に上がるよう
言いました

475
00:42:18,760 --> 00:42:22,120
全員が慌てて
駆け上がりました

476
00:42:32,160 --> 00:42:36,560
コーチは
飲み込まれるところでした

477
00:42:41,920 --> 00:42:44,760
やがて水は止まり
そこには⸺

478
00:42:47,600 --> 00:42:48,480
静寂が

479
00:42:54,160 --> 00:42:57,280
洞窟の一番高い所に来ました

480
00:42:57,480 --> 00:42:59,920
９つ目の空間
少年たちのいる場所

481
00:42:59,920 --> 00:43:01,520
９つ目の空間
少年たちのいる場所

482
00:42:59,920 --> 00:43:01,520
奥に進むことも
引き返すこともできません

483
00:43:01,520 --> 00:43:05,360
奥に進むことも
引き返すこともできません

484
00:43:14,240 --> 00:43:17,760
水が洞窟内を満たし⸺

485
00:43:17,840 --> 00:43:23,280
壁にたたきつけられる音が
響いていました

486
00:43:26,800 --> 00:43:28,680
水は止まりません

487
00:43:31,400 --> 00:43:34,160
水位が上がるにつれて⸺

488
00:43:35,440 --> 00:43:37,560
後退せざるを得ません

489
00:43:40,240 --> 00:43:45,160
洞窟の入り口から
仕切り直しでした

490
00:43:48,040 --> 00:43:50,800
絶望的な気持ちでした

491
00:43:56,720 --> 00:43:58,520
進むことも⸺

492
00:44:00,520 --> 00:44:03,200
戻ることもできません

493
00:44:03,840 --> 00:44:06,880
身動きが取れなくなりました

494
00:44:10,040 --> 00:44:14,480
これ以上 水が
増えないことを願いました

495
00:44:20,120 --> 00:44:26,400
溺れ死ぬところを
つい想像してしまいました

496
00:44:28,440 --> 00:44:29,120
水の中で死ぬんだって

497
00:44:29,120 --> 00:44:30,920
水の中で死ぬんだって

498
00:44:29,120 --> 00:44:30,920
トゥン

499
00:44:40,640 --> 00:44:45,200
母さんは すでに子供を
１人亡くしてるので⸺

500
00:44:45,280 --> 00:44:47,560
悲しませたくなかった

501
00:44:50,640 --> 00:44:54,080
トゥンは繊細な子です

502
00:44:56,000 --> 00:45:00,040
一人っ子なので
甘やかされています

503
00:45:00,920 --> 00:45:02,280
親子３人 １つのベッドで
息子を抱き締めて寝ます

504
00:45:02,280 --> 00:45:06,760
親子３人 １つのベッドで
息子を抱き締めて寝ます

505
00:45:02,280 --> 00:45:06,760
トゥンの母親
パッチャニー･
ターカムソン

506
00:45:07,920 --> 00:45:12,200
自分の運命を恨みました

507
00:45:12,720 --> 00:45:17,040
最初の子を亡くしたのも
私のカルマかと

508
00:45:18,320 --> 00:45:22,400
トゥンまで失ったら
どうなってたか

509
00:45:34,400 --> 00:45:39,760
子供たちを洞窟に
連れてきた自分を責めました

510
00:45:41,800 --> 00:45:44,320
誰も死なせたくなかった

511
00:45:45,600 --> 00:45:50,720
愛する者を失うのは
つらいことです

512
00:45:52,520 --> 00:45:55,640
６歳の時 弟が亡くなり⸺

513
00:45:56,480 --> 00:46:01,360
悲しみに暮れた母も
後を追うように死にました

514
00:46:02,560 --> 00:46:07,360
程なく父も病気になり
天に召されたのです

515
00:46:11,280 --> 00:46:14,040
誰かが亡くなったら⸺

516
00:46:15,360 --> 00:46:18,720
親たちに
合わせる顔がありません

517
00:46:20,080 --> 00:46:22,840
とても顔向けできません

518
00:46:22,920 --> 00:46:27,520
彼らの息子を
死なせてしまったら⸺

519
00:46:28,240 --> 00:46:32,640
かける言葉も
なかったでしょう

520
00:46:55,840 --> 00:46:59,680
洞窟に入って５日目

521
00:47:03,320 --> 00:47:05,600
残された道は⸺

522
00:47:05,680 --> 00:47:10,200
洞窟の壁を
掘り進むことだけです

523
00:47:17,800 --> 00:47:20,800
壁の厚さは分かりません

524
00:47:23,560 --> 00:47:26,000
でも外に出られると思い⸺

525
00:47:28,840 --> 00:47:32,720
交代で掘り進めました

526
00:47:33,480 --> 00:47:37,160
やることがなければ
子供たちは⸺

527
00:47:37,240 --> 00:47:40,960
最悪の事態を
想像してしまいます

528
00:47:41,480 --> 00:47:43,960
そうなれば持ちません

529
00:47:50,000 --> 00:47:55,840
サッカーと同じで
チームワークが大切です

530
00:47:56,360 --> 00:48:00,960
１人では
サッカーはできません

531
00:48:03,840 --> 00:48:06,880
みんなが一丸となりました

532
00:48:13,880 --> 00:48:17,960
どのくらい掘るのか
聞かれ⸺

533
00:48:18,040 --> 00:48:20,320
約５メートルと

534
00:48:20,400 --> 00:48:23,000
みんな信じました

535
00:48:24,440 --> 00:48:28,680
果樹園に出られることを
想像しました

536
00:48:57,520 --> 00:49:01,800
外に出たら真っ先に
みかんを食べて

537
00:49:01,880 --> 00:49:06,640
果樹園のおじさんに
怒られるんです

538
00:49:07,160 --> 00:49:10,720
僕らは そこまで
想像していました

539
00:49:14,280 --> 00:49:19,080
果樹園に出たら
小さなお店があって⸺

540
00:49:19,160 --> 00:49:22,720
そこで何か食べて
洞窟の入り口に戻る

541
00:49:22,800 --> 00:49:27,080
そして自分たちの自転車で
帰るんです

542
00:49:42,400 --> 00:49:45,480
みんなで掘り続けました

543
00:49:48,440 --> 00:49:52,800
隕石(いんせき)が落ちてくるところも
想像しました

544
00:49:54,400 --> 00:49:57,840
洞窟に衝突して
穴が開くんです

545
00:50:00,040 --> 00:50:05,240
子供たちが冗談を言うのは
気が休まりました

546
00:50:07,120 --> 00:50:11,440
“裸の女の子がいたら
どうする？”と聞いたら⸺

547
00:50:12,680 --> 00:50:18,320
アドゥンは“疲れたから
代わりに掘ってもらう”

548
00:50:19,760 --> 00:50:24,640
予想外の答えで
みんな大笑いでした

549
00:50:24,720 --> 00:50:31,120
冗談ばかり言い合ったけど
緊張感はありました

550
00:50:39,960 --> 00:50:43,840
掘り進めるのが
最後の希望でした

551
00:50:52,400 --> 00:50:56,520
日を追うごとに
関心は高まり⸺

552
00:50:57,040 --> 00:51:02,160
現場は小さな村の様相を
呈していました

553
00:51:02,240 --> 00:51:03,600
国際的な関心事に
なったのです

554
00:51:03,600 --> 00:51:07,400
国際的な関心事に
なったのです

555
00:51:03,600 --> 00:51:07,400
ＡＢＣニュース
ジェームズ･ロングマン

556
00:51:07,480 --> 00:51:13,240
サッカー少年たちに
世界中が注目しています

557
00:51:13,320 --> 00:51:18,320
12人の少年とコーチが
閉じ込められました

558
00:51:18,400 --> 00:51:22,120
どのくらい
持つのでしょうか？

559
00:51:22,200 --> 00:51:23,400
分かりません

560
00:51:23,480 --> 00:51:27,800
24時間体制で
大量の水が排出され⸺

561
00:51:27,880 --> 00:51:31,600
救出の経路を
確保しようとしています

562
00:51:31,680 --> 00:51:35,400
現場の空気は
絶望的でした

563
00:51:35,480 --> 00:51:38,960
誰もが助からないと
思っていたんです

564
00:51:40,760 --> 00:51:45,640
排水作業が続き
特殊部隊も派遣されましたが

565
00:51:45,720 --> 00:51:49,520
水流が強すぎて
入っていけないのです

566
00:51:50,160 --> 00:51:52,880
国際的な支援が必要でした

567
00:51:52,960 --> 00:51:54,720
１分を争う事態が⸺

568
00:51:54,800 --> 00:51:58,920
今や１秒を争う事態に
なりました

569
00:51:59,000 --> 00:52:02,520
しかし水には
なすすべがありません

570
00:52:02,600 --> 00:52:07,760
今日 専門家を
招くことができました

571
00:52:07,840 --> 00:52:14,600
世界中から洞窟潜水のプロが
来てくれたのです

572
00:52:15,960 --> 00:52:19,560
救出活動には
多くの人々が集まり⸺

573
00:52:20,520 --> 00:52:24,360
その数は8000人にも
上りました

574
00:52:24,880 --> 00:52:29,040
米国 オーストラリア
中国からのダイバーもです

575
00:52:33,040 --> 00:52:36,120
洞窟ダイバーは
世界中から集まった⸺

576
00:52:36,200 --> 00:52:37,120
共通点のない
変わり者の集団でした

577
00:52:37,120 --> 00:52:40,240
共通点のない
変わり者の集団でした

578
00:52:37,120 --> 00:52:40,240
洞窟ダイバー
リチャード･
ハリス

579
00:52:42,840 --> 00:52:47,280
最初はオーストラリアから
人員を派遣したり⸺

580
00:52:47,360 --> 00:52:51,120
電話で
アドバイスするつもりでした

581
00:52:51,200 --> 00:52:54,400
その辺の手配をしようとね

582
00:52:56,920 --> 00:53:01,400
リック･スタントンと
ジョン･ヴォランセンは⸺

583
00:53:01,480 --> 00:53:04,240
有名な洞窟ダイバーです

584
00:53:04,920 --> 00:53:08,680
現地入りする前に
リックとは⸺

585
00:53:08,760 --> 00:53:10,960
連絡を取っていました

586
00:53:11,880 --> 00:53:16,320
リックもジョンも
洞窟は水で満たされ⸺

587
00:53:16,400 --> 00:53:19,360
入れないだろうと
考えていました

588
00:53:26,120 --> 00:53:31,080
特殊部隊とダイバーの
ベン･レイメナンツが⸺

589
00:53:31,160 --> 00:53:34,760
洞窟内にロープを張りました

590
00:53:37,280 --> 00:53:41,040
現地入りしていたベンの話を
聞くと⸺

591
00:53:41,120 --> 00:53:43,280
状況は最悪だと

592
00:53:46,200 --> 00:53:48,280
普通の状況なら
あの洞窟には潜りません

593
00:53:48,280 --> 00:53:51,120
普通の状況なら
あの洞窟には潜りません

594
00:53:48,280 --> 00:53:51,120
洞窟ダイバー
ベン･レイメナンツ

595
00:53:53,840 --> 00:53:58,560
流れは強く 視界はゼロ
見通しは暗いものでした

596
00:54:02,440 --> 00:54:06,160
洞窟は暗く
入り組んでいるので⸺

597
00:54:06,960 --> 00:54:12,560
ダイバーが交代で
ロープを設置しました

598
00:54:14,360 --> 00:54:18,680
最初のチームが
ロープをつけて戻ると⸺

599
00:54:18,760 --> 00:54:22,240
次のチームが
さらに奥へと進みます

600
00:54:24,240 --> 00:54:28,680
タイの特殊部隊と
英国のダイバーと我々で⸺

601
00:54:28,760 --> 00:54:31,480
交代で作業に当たりました

602
00:54:33,800 --> 00:54:37,200
子供たちを救出するには⸺

603
00:54:37,280 --> 00:54:41,520
進み続けなければなりません

604
00:54:52,640 --> 00:54:56,640
６日目でも７日目でも
もう同じです

605
00:55:05,720 --> 00:55:08,920
懐中電灯は
切れつつありました

606
00:55:10,560 --> 00:55:15,760
明かりがなければ
何も見えなくなります

607
00:55:17,880 --> 00:55:20,280
洞窟での１日は⸺

608
00:55:20,360 --> 00:55:24,680
掘る 休む 水を飲むの
繰り返しです

609
00:55:28,600 --> 00:55:31,640
何もせずに死を待つより⸺

610
00:55:31,720 --> 00:55:35,240
チャンスに懸けて
掘り続けました

611
00:55:40,120 --> 00:55:43,840
掘り進めるうちに
子供が遊ぶ声が⸺

612
00:55:44,800 --> 00:55:47,440
聞こえてきました

613
00:55:50,400 --> 00:55:55,680
オンドリやイヌの鳴き声が
聞こえました

614
00:55:57,720 --> 00:56:01,800
声の出どころは
分かりませんでした

615
00:56:01,880 --> 00:56:04,520
たぶん混乱してたんです

616
00:56:09,680 --> 00:56:13,600
年上の子が
年下の子を慰めたり⸺

617
00:56:13,680 --> 00:56:16,440
互いに いたわり合いました

618
00:56:22,000 --> 00:56:27,040
助けは来るから
死んだりしないと⸺

619
00:56:27,800 --> 00:56:30,640
みんなに言い続けました

620
00:56:32,000 --> 00:56:35,840
ティーの存在が
大きかったです

621
00:56:36,640 --> 00:56:42,760
僕らが連れてきたのだから
必ず帰すつもりでした

622
00:56:52,840 --> 00:56:55,720
家族に会いたかった

623
00:56:58,840 --> 00:57:03,040
隣に寝てる子を
腕に抱いてあげました

624
00:57:08,880 --> 00:57:11,080
寄り添って寝ると⸺

625
00:57:11,720 --> 00:57:15,080
家族と
触れ合ってるようでした

626
00:57:33,280 --> 00:57:37,960
一睡もできず
夫に言ったんです

627
00:57:38,520 --> 00:57:42,240
ティーの母親
ギアン･カムルー

628
00:57:38,520 --> 00:57:42,240
“あの子が死んだら
どうしよう？”

629
00:57:42,240 --> 00:57:42,880
“あの子が死んだら
どうしよう？”

630
00:57:43,880 --> 00:57:47,120
５日間
何も食べられませんでした

631
00:57:49,200 --> 00:57:53,960
息子はどうしてるだろうと
そればかりです

632
00:57:54,040 --> 00:57:56,240
ここ数日はどうです？

633
00:57:56,320 --> 00:57:57,960
つらいです

634
00:57:58,040 --> 00:57:59,800
言いたいことは？

635
00:58:00,360 --> 00:58:02,480
息子に会いたい

636
00:58:04,240 --> 00:58:07,080
寝るのを拒みました

637
00:58:07,720 --> 00:58:08,480
睡眠薬をもらいましたが
のみませんでした

638
00:58:08,480 --> 00:58:12,480
睡眠薬をもらいましたが
のみませんでした

639
00:58:08,480 --> 00:58:12,480
タイタンの母親
カーン･
ウィブーンルンルアン

640
00:58:12,480 --> 00:58:12,560
タイタンの母親
カーン･
ウィブーンルンルアン

641
00:58:12,560 --> 00:58:13,160
タイタンの母親
カーン･
ウィブーンルンルアン

642
00:58:12,560 --> 00:58:13,160
眠っている間に息子が
戻るかもしれません

643
00:58:13,160 --> 00:58:16,000
眠っている間に息子が
戻るかもしれません

644
00:58:16,600 --> 00:58:19,200
まだ希望は持ってますか？

645
00:58:19,280 --> 00:58:21,880
五分五分です

646
00:58:24,840 --> 00:58:26,040
打ちのめされるようなことも
言われました

647
00:58:26,040 --> 00:58:28,960
打ちのめされるようなことも
言われました

648
00:58:26,040 --> 00:58:28,960
マークの母親
ナムホーム･ブンピアム

649
00:58:28,960 --> 00:58:29,640
マークの母親
ナムホーム･ブンピアム

650
00:58:29,640 --> 00:58:31,000
マークの母親
ナムホーム･ブンピアム

651
00:58:29,640 --> 00:58:31,000
“息子さんの葬式を出す
お金はあるの？”

652
00:58:31,000 --> 00:58:35,800
“息子さんの葬式を出す
お金はあるの？”

653
00:58:35,880 --> 00:58:42,200
生きていても死んでいても
息子が見つかってほしい

654
00:58:42,280 --> 00:58:44,680
ひと目 会いたいんです

655
00:58:58,320 --> 00:59:04,520
いかなる救助手段も
まだ成果を出していません

656
00:59:05,680 --> 00:59:11,840
チェンライ県の高僧 プラ･
クルーバーブンチュムが

657
00:59:11,920 --> 00:59:14,560
本日 現場を訪れました

658
00:59:14,640 --> 00:59:20,080
山の神に許しを請う儀式を
行う予定です

659
00:59:21,920 --> 00:59:26,480
高名な僧が子供たちの無事を
祈ってくれました

660
00:59:27,840 --> 00:59:30,280
ブンチュム様は⸺

661
00:59:30,360 --> 00:59:34,480
前世でナーンノーン王女の
親友でした

662
00:59:35,120 --> 00:59:39,640
ずっと土砂降りだったのが
ブンチュム様が来ると⸺

663
00:59:39,720 --> 00:59:44,080
雨がぴたりと止んだのです

664
00:59:47,040 --> 00:59:51,040
瞑想に入った
ブンチュム様は⸺

665
00:59:51,120 --> 00:59:56,600
“少年たちは
元気で生きている”と

666
00:59:56,680 --> 01:00:01,200
それで息子は生きていると
信じられて⸺

667
01:00:01,280 --> 01:00:04,680
泣くのをやめたんです

668
01:00:14,240 --> 01:00:18,640
行方不明になった
少年たちのために⸺

669
01:00:18,720 --> 01:00:21,240
みんなで祈りましょう

670
01:00:21,320 --> 01:00:24,240
世界中が祈ってくれました

671
01:00:28,880 --> 01:00:34,160
国内だけでなく世界中から
励ましてもらいました

672
01:00:51,160 --> 01:00:54,720
洞窟に入って９日目

673
01:01:01,600 --> 01:01:07,600
９日目には もう力は
残っていませんでした

674
01:01:12,240 --> 01:01:15,680
生死の境を
さまよっていました

675
01:01:18,960 --> 01:01:22,840
コーチだけが
みんなを救おうと⸺

676
01:01:22,920 --> 01:01:24,600
穴を掘っていました

677
01:01:26,760 --> 01:01:29,320
手は血まみれでした

678
01:01:35,320 --> 01:01:38,800
心が折れて
泣いてしまいました

679
01:01:39,560 --> 01:01:43,440
子供たちに
見られないようにです

680
01:01:49,040 --> 01:01:51,880
でないと
子供たちがくじけます

681
01:01:59,080 --> 01:02:03,040
忘れられるのが怖かったです

682
01:02:03,120 --> 01:02:09,440
“13人は死んでるだろうから
忘れよう”とね

683
01:02:13,760 --> 01:02:17,200
みんな諦めかけていて⸺

684
01:02:18,360 --> 01:02:23,040
お互いを抱き締めて
死を覚悟しました

685
01:02:44,360 --> 01:02:51,160
最初に死んだ人を
食べようという子もいました

686
01:02:51,240 --> 01:02:55,560
誰が死んだとしても
生き残るには⸺

687
01:02:55,640 --> 01:02:59,400
食べるしかないとね

688
01:03:05,400 --> 01:03:08,240
その夜 みんなで泣きました

689
01:03:09,120 --> 01:03:12,600
明日 洞窟を
抜け出せなければ⸺

690
01:03:13,520 --> 01:03:14,840
死ぬだろうと

691
01:03:25,640 --> 01:03:29,280
洞窟に入って10日目

692
01:03:38,880 --> 01:03:40,680
体力の限界でした

693
01:03:42,240 --> 01:03:46,400
僕は ただ
うずくまっていました

694
01:03:52,000 --> 01:03:53,760
何も考えられません

695
01:03:59,880 --> 01:04:01,520
みんなが言いました

696
01:04:03,200 --> 01:04:05,000
“今日 死ぬんだ”

697
01:04:06,600 --> 01:04:08,680
怖かったです

698
01:04:12,520 --> 01:04:16,280
懐中電灯は
消えかかっていました

699
01:04:17,960 --> 01:04:22,800
コーチが懐中電灯を
消すよう言いました

700
01:04:38,720 --> 01:04:40,800
突然 物音が聞こえました

701
01:04:45,800 --> 01:04:49,360
ブクブクという音です

702
01:04:58,640 --> 01:05:01,720
そして声が聞こえたんです

703
01:05:01,800 --> 01:05:03,160
誰か？

704
01:05:04,640 --> 01:05:06,800
急に力が湧きました

705
01:05:11,360 --> 01:05:14,680
空腹感も疲れも
吹っ飛びました

706
01:05:16,960 --> 01:05:22,120
声の主がいなくなる前に
急いで下りていきました

707
01:05:43,960 --> 01:05:46,800
水に落ちそうになりました

708
01:05:49,600 --> 01:05:52,000
気づいたら泣いていました

709
01:05:54,240 --> 01:05:55,400
ありがとう

710
01:05:56,560 --> 01:05:58,280
何人いるんだ？

711
01:05:58,360 --> 01:05:59,480
13人です

712
01:05:59,560 --> 01:06:00,200
13人？

713
01:06:00,280 --> 01:06:00,920
そうです

714
01:06:01,000 --> 01:06:02,080
よかった

715
01:06:02,840 --> 01:06:06,200
食べ物をもらえる？

716
01:06:09,520 --> 01:06:13,320
救助が来て
本当にうれしかった

717
01:06:14,280 --> 01:06:19,400
言葉になりませんでした
ついに救助が来たんです

718
01:06:19,480 --> 01:06:24,360
ここに10日間もいたのか
君たちは強い子だ

719
01:06:25,400 --> 01:06:26,560
とても強い

720
01:06:27,080 --> 01:06:31,200
英語の分かる人は通訳して

721
01:06:31,280 --> 01:06:35,280
通じてるよ　また戻ってくる

722
01:06:35,360 --> 01:06:37,160
いいかい？　戻るからね

723
01:06:37,240 --> 01:06:38,920
写真を撮ろう

724
01:06:42,480 --> 01:06:43,520
空腹だ

725
01:06:43,600 --> 01:06:46,800
２回 言った
彼も分かってるよ

726
01:06:46,880 --> 01:06:48,960
彼はチョコを持ってた

727
01:06:49,040 --> 01:06:52,160
もらおうか躊躇(ちゅうちょ)しました

728
01:06:53,560 --> 01:06:58,800
誰も欲しいと言えないのが
おかしかった

729
01:06:58,880 --> 01:07:01,160
とてもうれしい

730
01:07:01,240 --> 01:07:02,960
我々もうれしいよ

731
01:07:03,040 --> 01:07:05,000
どうもありがとう

732
01:07:05,720 --> 01:07:08,760
子供たちが誇らしかった

733
01:07:08,840 --> 01:07:13,880
精神的にも肉体的にも
強かったから⸺

734
01:07:13,960 --> 01:07:19,480
救助が来るまで
持ちこたえたのです

735
01:07:25,400 --> 01:07:27,800
“待ってろ”って

736
01:07:27,880 --> 01:07:30,720
タイのダイバーが
来るから⸺

737
01:07:31,600 --> 01:07:34,160
待つよう言われました

738
01:07:42,240 --> 01:07:44,440
戸惑いました

739
01:07:45,520 --> 01:07:49,240
すぐ連れ出してくれると
思ったんです

740
01:08:08,920 --> 01:08:10,640
10時頃 歓声が上がり⸺

741
01:08:10,720 --> 01:08:13,240
我々も駆けつけました

742
01:08:16,320 --> 01:08:19,000
とてもうれしかったです

743
01:08:23,600 --> 01:08:25,440
抱き合いました

744
01:08:28,120 --> 01:08:32,560
天国が開き
生き返ったような気分でした

745
01:08:40,680 --> 01:08:45,280
つぼみが開いたかのような
安堵(あんど)感でした

746
01:08:45,360 --> 01:08:51,720
あんなに幸せだった瞬間は
人生で初めてです

747
01:08:54,320 --> 01:08:57,320
記者会見が開かれます

748
01:08:57,400 --> 01:09:00,080
13人を無事 発見しました

749
01:09:02,680 --> 01:09:06,760
10日ぶりに少年たちが
発見されました

750
01:09:06,840 --> 01:09:11,000
12人の少年とコーチは
無事でした

751
01:09:11,080 --> 01:09:15,360
朗報です　少年たちが
見つかりました

752
01:09:24,200 --> 01:09:27,960
その夜は
まるでパーティーでした

753
01:09:31,360 --> 01:09:34,760
互いに抱き合い
歌を歌いました

754
01:09:38,720 --> 01:09:41,840
もう怖くありませんでした

755
01:09:45,400 --> 01:09:51,280
山が のしかかるような
重圧から解放されました

756
01:09:51,360 --> 01:09:55,720
頑張り続けたかいが
あったんです

757
01:09:59,080 --> 01:10:03,440
残る心配は
子供たちの親の反応です

758
01:10:16,000 --> 01:10:16,720
状態は？

759
01:10:16,800 --> 01:10:18,120
健康です

760
01:10:18,200 --> 01:10:20,760
カウンセラーを
派遣しますか？

761
01:10:20,840 --> 01:10:24,480
安全確保のため
特殊部隊が先です

762
01:10:29,280 --> 01:10:32,760
救出チームが到着しました

763
01:10:37,360 --> 01:10:41,560
世界中でニュースに
なっていると聞いて⸺

764
01:10:41,640 --> 01:10:46,440
有名人になったのが
信じられませんでした

765
01:10:51,040 --> 01:10:56,680
やっと何か食べられる
頭の中はそれだけでした

766
01:11:00,200 --> 01:11:05,040
その日は健康ゼリーの
ようなものを食べました

767
01:11:06,520 --> 01:11:10,120
栄養を摂るだけで
満腹にならず⸺

768
01:11:10,200 --> 01:11:12,440
がっかりしました

769
01:11:15,320 --> 01:11:21,840
まだ水があったので
どうやって出るか聞いたけど

770
01:11:21,920 --> 01:11:26,320
“後で教える”と
言われただけでした

771
01:11:30,080 --> 01:11:35,120
４人のダイバーが
洞窟に残りました

772
01:11:41,720 --> 01:11:44,000
青いシャツの子は誰？

773
01:11:44,080 --> 01:11:45,680
よく見えない

774
01:11:49,520 --> 01:11:51,760
痩せていました

775
01:11:52,960 --> 01:11:55,520
まるで骸骨でした

776
01:11:55,600 --> 01:11:58,520
でも無事でよかった

777
01:12:03,880 --> 01:12:08,560
発見したものの
次なる難関が待っています

778
01:12:10,280 --> 01:12:15,120
どうやって洞窟から
少年たちを出すか⸺

779
01:12:15,200 --> 01:12:18,440
方法を
探らなければなりません

780
01:12:21,440 --> 01:12:24,640
対策がなかったからといって

781
01:12:24,720 --> 01:12:28,400
タイ政府を
非難することはできません

782
01:12:28,480 --> 01:12:32,440
いかなる国であっても
この事態には⸺

783
01:12:32,520 --> 01:12:34,920
対応できなかったでしょう

784
01:12:37,200 --> 01:12:40,480
世界中から集まった
洞窟ダイバーは⸺

785
01:12:40,560 --> 01:12:45,800
全員 救出作戦に必要な
潜水スキルがありました

786
01:12:45,880 --> 01:12:47,560
でも私とクレイグには
医療スキルもありました

787
01:12:47,560 --> 01:12:51,000
でも私とクレイグには
医療スキルもありました

788
01:12:47,560 --> 01:12:51,000
麻酔科医
リチャード･
ハリス

789
01:12:51,080 --> 01:12:55,280
獣医
クレイグ･
チャレン

790
01:12:51,080 --> 01:12:55,280
私は麻酔科医だし
クレイグは獣医で⸺

791
01:12:55,280 --> 01:12:55,800
私は麻酔科医だし
クレイグは獣医で⸺

792
01:12:55,880 --> 01:12:59,120
麻酔の知識があります

793
01:12:59,200 --> 01:13:02,640
それが決め手となりました

794
01:13:04,920 --> 01:13:09,760
意識のあるまま
少年たちを潜水させれば⸺

795
01:13:09,840 --> 01:13:12,360
パニックを起こすでしょう

796
01:13:12,440 --> 01:13:15,000
それは死を意味します

797
01:13:17,120 --> 01:13:21,360
他の手段も検討しました

798
01:13:21,440 --> 01:13:24,200
水が引くのを待つには⸺

799
01:13:24,800 --> 01:13:30,240
４ヵ月間 水と食料を
届け続ける必要があります

800
01:13:32,480 --> 01:13:37,240
雨季が終わるのを待つ案も
あると聞いた時は⸺

801
01:13:37,320 --> 01:13:40,560
かなりショックでした

802
01:13:41,840 --> 01:13:44,080
そんなに長く待てません

803
01:13:46,920 --> 01:13:48,920
がっかりしました

804
01:13:52,360 --> 01:13:57,680
洞窟内に長くとどまれば
衛生面が心配になります

805
01:13:57,760 --> 01:14:02,680
食事を取れば
排泄だってするでしょう

806
01:14:03,720 --> 01:14:06,600
適切な医療を
施せない場所で⸺

807
01:14:06,680 --> 01:14:11,240
感染症にかかるリスクが
あるのです

808
01:14:11,320 --> 01:14:17,440
緩慢で残酷な死へと
向かうことになるでしょう

809
01:14:19,880 --> 01:14:24,080
他の案には
それぞれ欠陥があり⸺

810
01:14:24,160 --> 01:14:26,320
残された方法は１つ

811
01:14:27,240 --> 01:14:29,960
麻酔をかけて
潜水させるのです

812
01:14:33,560 --> 01:14:36,480
無茶な案なのは明白です

813
01:14:36,560 --> 01:14:41,760
子供を
意識不明の状態にして⸺

814
01:14:41,840 --> 01:14:44,040
水中に押し込むのです

815
01:14:44,120 --> 01:14:48,960
３時間もの潜水を終えて
水から上がった時⸺

816
01:14:49,040 --> 01:14:52,440
生きている保証はありません

817
01:14:54,240 --> 01:14:58,720
起こり得る事故は
３つありました

818
01:14:58,800 --> 01:15:03,640
マスクに水が入り
溺死するかもしれません

819
01:15:03,720 --> 01:15:08,000
あるいはチューブが詰まり
窒息死する

820
01:15:08,080 --> 01:15:11,840
それに水温も気温も
23度の洞窟内で⸺

821
01:15:11,920 --> 01:15:17,320
麻酔状態で３時間
潜水を続けるのです

822
01:15:17,400 --> 01:15:20,120
凍死する恐れもあります

823
01:15:22,440 --> 01:15:24,960
死ぬ可能性はあるが⸺

824
01:15:25,040 --> 01:15:30,040
少なくとも眠りながら
死ぬことができる

825
01:15:30,800 --> 01:15:33,360
そう自分を納得させました

826
01:15:39,760 --> 01:15:45,200
親たちにリスクを
説明しなければなりません

827
01:15:46,240 --> 01:15:49,440
命を落とす可能性もあるとね

828
01:15:50,120 --> 01:15:55,000
リスクを承知で
書類に署名しないと⸺

829
01:15:55,080 --> 01:15:59,040
救出活動ができないと
言われました

830
01:16:01,680 --> 01:16:05,400
雨季が終わるのを
４ヵ月も待てば⸺

831
01:16:05,480 --> 01:16:07,840
きっと生き残れません

832
01:16:07,920 --> 01:16:12,600
でもリスクを負えば
五分五分で生き残れます

833
01:16:12,680 --> 01:16:16,240
早急な決断を求められ
苦しみました

834
01:16:19,880 --> 01:16:24,120
署名はしましたが
葛藤がありました

835
01:16:24,800 --> 01:16:31,040
全力を尽くしてくれると
分かっていても怖かった

836
01:16:32,360 --> 01:16:34,520
死ぬかもしれないんです

837
01:16:43,960 --> 01:16:47,680
子供たちに
不安を与えまいと⸺

838
01:16:47,760 --> 01:16:52,680
“潜水は楽しいよ”と
ダイバーは話していました

839
01:16:57,320 --> 01:16:59,000
潜りたかったです

840
01:17:00,240 --> 01:17:03,840
命の危険があるとは
知らずに⸺

841
01:17:04,960 --> 01:17:07,800
面白そうだと思いました

842
01:17:08,800 --> 01:17:14,080
子供だから
ただ外に出たかったんです

843
01:17:26,480 --> 01:17:30,000
潜水距離は相当のものです

844
01:17:30,800 --> 01:17:32,760
行きのタンクは⸺

845
01:17:34,720 --> 01:17:36,240
酸素で満タンです

846
01:17:39,200 --> 01:17:41,240
でも帰りは空になるので

847
01:17:41,320 --> 01:17:46,960
あらかじめ途中に設置した
タンクに交換します

848
01:17:50,440 --> 01:17:54,000
出発地点は
ここから300メートル

849
01:17:54,080 --> 01:17:56,240
しばらく進むと⸺

850
01:17:56,880 --> 01:18:01,160
水が流れ込んでくる地点が
あります

851
01:18:01,920 --> 01:18:04,080
明日また新たな情報を

852
01:18:04,600 --> 01:18:08,040
特殊部隊は決して諦めません

853
01:18:09,120 --> 01:18:11,520
彼の名はサマーン･グナン

854
01:18:13,160 --> 01:18:17,160
長年 特殊部隊に
所属していました

855
01:18:19,080 --> 01:18:20,440
あの日 彼はタンクを
設置する任務に就きました

856
01:18:20,440 --> 01:18:24,760
あの日 彼はタンクを
設置する任務に就きました

857
01:18:20,440 --> 01:18:24,760
元特殊部隊ダイバー
サマーン･グナン

858
01:18:27,240 --> 01:18:31,680
そして戻る途中で
意識を失ってしまい⸺

859
01:18:35,560 --> 01:18:37,200
帰らぬ人に

860
01:18:41,520 --> 01:18:43,360
朝 訃報を聞きました

861
01:18:45,560 --> 01:18:49,000
部隊の人にメールしたんです

862
01:18:50,240 --> 01:18:51,360
彼は…

863
01:18:52,120 --> 01:18:54,640
サマーンの妻
ワリーポン･グナン

864
01:18:54,640 --> 01:18:56,640
サマーンの妻
ワリーポン･グナン

865
01:18:54,640 --> 01:18:56,640
亡くなりました

866
01:18:59,600 --> 01:19:01,960
信じられない

867
01:19:03,480 --> 01:19:07,400
遺体は飛行機で
運ばれてきました

868
01:19:07,480 --> 01:19:08,920
私はずっと⸺

869
01:19:09,960 --> 01:19:13,600
彼の名前を
呼び続けていました

870
01:19:13,680 --> 01:19:16,280
これは現実じゃないと⸺

871
01:19:16,360 --> 01:19:19,680
自分に
言い聞かせようとしました

872
01:19:26,480 --> 01:19:30,600
少年たちは
まだ洞窟内なので⸺

873
01:19:30,680 --> 01:19:33,240
救出任務は続きます

874
01:19:33,360 --> 01:19:36,720
“サマーン･グナン
２０１８年７月６日
逝去”

875
01:19:39,520 --> 01:19:44,480
その時 思いました
特殊部隊のプロでも死ぬなら

876
01:19:45,960 --> 01:19:47,520
子供には無理だと

877
01:19:56,800 --> 01:20:02,680
成功の見込みは
少ないことを痛感しました

878
01:20:05,600 --> 01:20:11,720
洞窟内は徐々に
息苦しくなってきました

879
01:20:13,040 --> 01:20:16,320
酸素レベルが
落ちていたんです

880
01:20:18,200 --> 01:20:23,560
酸素がなくなることを
最も心配しました

881
01:20:23,640 --> 01:20:28,320
さらに次の週は
雨が強くなると予想され⸺

882
01:20:28,960 --> 01:20:31,560
救出は困難になります

883
01:20:32,800 --> 01:20:38,200
リスクを考えると救出任務に
踏み切るしかありません

884
01:20:38,280 --> 01:20:44,160
準備は万端です
今日が我々のＤデイです

885
01:20:44,240 --> 01:20:47,520
リスクを負った
救出任務を⸺

886
01:20:47,600 --> 01:20:52,560
知事は“Ｄデイ”と
表現しました

887
01:20:52,640 --> 01:20:55,440
前例のない任務です

888
01:20:55,520 --> 01:21:00,080
世界でも初めて遂行される
救出作戦です

889
01:21:03,480 --> 01:21:07,080
洞窟に入って16日目

890
01:21:09,280 --> 01:21:12,360
９時半前後に
任務が始まりました

891
01:21:13,920 --> 01:21:17,200
少年たちがいるのは
２キロ先です

892
01:21:18,080 --> 01:21:22,440
洞窟から出すには
３時間は かかるでしょう

893
01:21:33,200 --> 01:21:39,000
近づくにつれ 少年たちを
死なせてしまうかもと⸺

894
01:21:39,680 --> 01:21:42,360
不安に襲われました

895
01:21:46,520 --> 01:21:48,800
少年たちは従順でした

896
01:21:48,880 --> 01:21:52,840
“魔法のじゅうたんに
乗るよ”と言えば⸺

897
01:21:52,920 --> 01:21:56,360
素直に信じたでしょうね

898
01:21:58,200 --> 01:22:03,480
彼らは家が一番 遠い子を
最初に帰そうとしました

899
01:22:04,680 --> 01:22:06,840
洞窟を出たら⸺

900
01:22:06,920 --> 01:22:11,040
自転車で帰ると
子供たちは思ってたんです

901
01:22:13,600 --> 01:22:17,120
私は最後まで
残ることにしました

902
01:22:25,560 --> 01:22:28,520
最初に麻酔をかけた子は⸺

903
01:22:28,600 --> 01:22:31,720
今でも
はっきり覚えています

904
01:22:36,920 --> 01:22:39,800
意識のない子供を⸺

905
01:22:39,880 --> 01:22:43,080
水に押し込むのは不安でした

906
01:22:44,240 --> 01:22:46,080
最悪の気分です

907
01:22:48,520 --> 01:22:52,680
さらに両手を後ろで
固定してしまいます

908
01:22:54,000 --> 01:22:59,200
死刑執行令状に
署名するような気分です

909
01:23:02,720 --> 01:23:05,680
潜水距離は1.6キロほどです

910
01:23:07,120 --> 01:23:10,120
その後 水から出て⸺

911
01:23:10,200 --> 01:23:14,520
陸地へと
運び上げられるのです

912
01:23:16,360 --> 01:23:18,160
英国のダイバーが⸺

913
01:23:18,240 --> 01:23:22,760
３つ目の空間で子供たちを
我々に引き渡します

914
01:23:23,320 --> 01:23:26,200
我々が受け持ったのは⸺

915
01:23:26,280 --> 01:23:29,520
３つ目の空間から
入り口までです

916
01:23:31,360 --> 01:23:35,360
３つ目の空間からは
200人の人手がいます

917
01:23:38,040 --> 01:23:42,560
１日中 ニュースを
待ちわびていました

918
01:23:44,160 --> 01:23:48,080
まず右側から行くんだ

919
01:23:51,760 --> 01:23:53,360
僕が２番目でした

920
01:23:56,120 --> 01:23:59,320
注射を打たれて痛かった

921
01:24:02,160 --> 01:24:03,400
意識を失いました

922
01:24:15,560 --> 01:24:18,560
最初のグループは
最も危険で⸺

923
01:24:19,080 --> 01:24:21,680
祈るような気持ちでした

924
01:24:25,080 --> 01:24:27,240
ストップだ

925
01:24:55,800 --> 01:24:58,520
救出活動は
あまりに静かで⸺

926
01:24:59,800 --> 01:25:02,520
まるで
失敗したかのようでした

927
01:25:08,160 --> 01:25:12,040
世界中が待っていた
最初の救急車です

928
01:25:21,800 --> 01:25:26,080
16日ぶりに
少年たちの顔が見られました

929
01:25:29,640 --> 01:25:31,520
最高の気分でした

930
01:25:31,600 --> 01:25:33,160
“４番目の少年が
病院に運ばれる”

931
01:25:33,160 --> 01:25:36,600
“４番目の少年が
病院に運ばれる”
少なくとも４人が
救出された模様です

932
01:25:36,600 --> 01:25:37,560
少なくとも４人が
救出された模様です

933
01:25:39,840 --> 01:25:41,360
救助初日は⸺

934
01:25:41,440 --> 01:25:45,720
すべてがうまくいき
大成功でした

935
01:25:46,600 --> 01:25:50,520
洞窟に入って18日目

936
01:25:54,840 --> 01:25:57,920
最後の日に予定が変わり⸺

937
01:25:58,440 --> 01:26:02,600
私が最初に
運ばれることになりました

938
01:26:03,120 --> 01:26:07,400
体の大きい大人を
最初にと言われましたが

939
01:26:07,480 --> 01:26:10,200
心配になりました

940
01:26:12,920 --> 01:26:15,360
私が最初に助かれば⸺

941
01:26:15,440 --> 01:26:20,040
親たちは子供を
置いてきたと思うでしょう

942
01:26:21,480 --> 01:26:23,840
彼らにどう説明するか⸺

943
01:26:23,920 --> 01:26:27,560
そのことが
引っかかっていました

944
01:26:29,720 --> 01:26:31,880
ハリス先生に
体を預けると⸺

945
01:26:34,080 --> 01:26:37,600
脚に針が刺さり
私は うめきました

946
01:26:39,800 --> 01:26:42,280
先生にお礼を言って⸺

947
01:26:42,360 --> 01:26:47,000
子供たちと外で会いたいと
お願いしました

948
01:26:57,400 --> 01:27:00,320
コーチ
エーク

949
01:27:12,960 --> 01:27:17,040
最後の日の最後の子は
マークでした

950
01:27:17,920 --> 01:27:20,640
一人 取り残され寂しかった

951
01:27:20,720 --> 01:27:25,560
励まし合う友達も
いなかったのですが⸺

952
01:27:26,080 --> 01:27:27,800
覚悟を決めました

953
01:27:29,600 --> 01:27:33,960
物語の最後を締めるのも
カッコいいってね

954
01:27:38,800 --> 01:27:41,200
マークが最後でした

955
01:27:42,360 --> 01:27:45,760
でも無事なら
最後で構いません

956
01:28:14,240 --> 01:28:17,480
マーク

957
01:28:28,560 --> 01:28:31,680
目覚めると
生き返ったようでした

958
01:28:35,680 --> 01:28:38,560
裸で横たわっていて⸺

959
01:28:39,160 --> 01:28:43,920
赤ちゃんみたいに
周りが面倒を見てくれました

960
01:28:55,800 --> 01:29:00,120
言葉にできないほど
幸せな気持ちでした

961
01:29:05,280 --> 01:29:06,880
ミッション完了！

962
01:29:06,960 --> 01:29:11,960
12人の少年とコーチが
無事 救出されました

963
01:29:12,040 --> 01:29:15,640
奇跡としか
言いようがありません

964
01:29:15,720 --> 01:29:19,200
世界中が
１つになったわよね

965
01:29:22,720 --> 01:29:25,600
世界中の人々がヒーローです

966
01:29:26,480 --> 01:29:32,560
誰もが不可能と思ったことを
我々は成し遂げたのです

967
01:29:35,680 --> 01:29:39,000
“ミッション･
ポッシブル”です

968
01:29:39,080 --> 01:29:44,520
コーチを乗せた救急車が
来ました

969
01:29:57,840 --> 01:30:02,560
全員が生きて戻れたのは
奇跡です

970
01:30:05,720 --> 01:30:08,240
親たちが
病室に入ってきて⸺

971
01:30:08,320 --> 01:30:10,880
私は覚悟しました

972
01:30:10,960 --> 01:30:15,520
どんなに責められても
仕方がないとね

973
01:30:15,600 --> 01:30:18,480
コーチに話を聞きました

974
01:30:20,800 --> 01:30:27,440
子供たちは手を握り合って
毎晩 眠っていたそうです

975
01:30:28,080 --> 01:30:32,240
コーチを非難する声も
ありましたが

976
01:30:32,320 --> 01:30:36,800
我々は彼を家族の一員と
考えました

977
01:30:36,880 --> 01:30:41,120
親たちは“分かってるから
安心しなさい”

978
01:30:41,200 --> 01:30:44,360
“気持ちを
強く持ちなさい”と

979
01:30:44,440 --> 01:30:49,760
それを聞いて
私の不安は消え去りました

980
01:30:54,920 --> 01:30:58,000
母さんが病室に来た時⸺

981
01:30:58,080 --> 01:31:02,280
立ち上がって
歩くこともできませんでした

982
01:31:02,360 --> 01:31:04,920
脚が弱ってたんです

983
01:31:05,560 --> 01:31:09,280
だから母さんが
駆け寄ってきました

984
01:31:09,360 --> 01:31:13,320
両親は泣いていました

985
01:31:14,720 --> 01:31:18,440
ほっとして
涙があふれたんです

986
01:31:19,240 --> 01:31:22,440
息子を抱き締めて
こう言いました

987
01:31:22,520 --> 01:31:26,480
“外出する時は
どこに行くか必ず言って”

988
01:31:29,080 --> 01:31:32,400
大喜びで抱き合いました

989
01:31:32,480 --> 01:31:35,960
あの瞬間は忘れられません

990
01:31:36,520 --> 01:31:39,760
両親の顔を見て
泣きながら⸺

991
01:31:39,840 --> 01:31:42,920
夢を見ているのかと
思いました

992
01:31:43,440 --> 01:31:47,000
トゥンは
二度と会えないと思ったと

993
01:31:47,880 --> 01:31:52,080
それを聞いて
胸が苦しくなり⸺

994
01:31:52,160 --> 01:31:53,680
黙ってしまいました

995
01:31:55,200 --> 01:31:57,360
サマーンさんの話を
聞いて⸺

996
01:31:58,160 --> 01:32:01,840
僕らは言葉を失いました

997
01:32:03,520 --> 01:32:08,040
僕らを助けようとして
命を落としたんです

998
01:32:09,920 --> 01:32:13,080
僕らのために
人が死んだなんて⸺

999
01:32:13,160 --> 01:32:15,240
つらかったです

1000
01:32:21,520 --> 01:32:24,600
救出された少年たちを見て

1001
01:32:25,320 --> 01:32:29,640
夫のことを
誇らしく思えました

1002
01:32:34,520 --> 01:32:38,880
こんなことは誰も
望まなかったのですから⸺

1003
01:32:39,400 --> 01:32:42,280
彼らを責めたりはしません

1004
01:32:45,480 --> 01:32:50,200
彼らには
普通の人生を送ってほしい

1005
01:32:50,920 --> 01:32:55,280
他の子供たちと同じように
自分の夢を⸺

1006
01:32:55,360 --> 01:32:59,120
追い続けてほしいと思います

1007
01:33:25,440 --> 01:33:27,640
僕は普通の子供です

1008
01:33:28,480 --> 01:33:32,040
たまたま
洞窟に閉じ込められて⸺

1009
01:33:32,120 --> 01:33:34,880
有名になっただけです

1010
01:33:35,960 --> 01:33:41,040
だから余計に 礼儀正しく
振る舞うようにしました

1011
01:33:41,840 --> 01:33:43,560
そうすることで⸺

1012
01:33:44,720 --> 01:33:50,760
いい子たちが助けられて
よかったと喜んでもらえます

1013
01:34:01,560 --> 01:34:04,160
わがままを言わず⸺

1014
01:34:04,240 --> 01:34:08,040
学校でもいい子でなければ
いけません

1015
01:34:08,120 --> 01:34:11,520
大勢に救ってもらった
命ですから

1016
01:34:12,400 --> 01:34:16,720
今日まで面倒を見てくれて
ありがとうございます

1017
01:34:18,960 --> 01:34:20,600
諦めるな！

1018
01:34:25,240 --> 01:34:27,040
ワイルド･ボアーズ！

1019
01:34:29,080 --> 01:34:33,360
多くの人が
関わっていたことを知り⸺

1020
01:34:33,440 --> 01:34:38,920
どう恩返しをすればいいか
分かりませんでした

1021
01:34:39,000 --> 01:34:43,480
残りの人生すべてを懸けても
足りないでしょう

1022
01:34:49,080 --> 01:34:53,480
救出された後
少年たちは世界中を旅した

1023
01:35:24,240 --> 01:35:28,680
ティーは毎日 どこに行くか
母親に伝えている

1024
01:35:34,960 --> 01:35:39,640
ミックスは その後も
何度か洞窟の奥に入った

1025
01:35:42,520 --> 01:35:47,960
アドゥンはニューヨークに
留学し 2023年に卒業予定

1026
01:35:53,440 --> 01:35:57,880
トゥンは いつの日か
起業することを夢見ている

1027
01:36:01,480 --> 01:36:06,320
マークは鶏農家になることを
計画している

1028
01:36:09,560 --> 01:36:11,320
そのままの姿勢で！

1029
01:36:13,400 --> 01:36:14,280
ダウン！

1030
01:36:15,040 --> 01:36:15,880
アップ！

1031
01:36:21,480 --> 01:36:26,400
タイタンはプロの
サッカー選手を目指している

1032
01:36:30,760 --> 01:36:32,240
もっと速く！

1033
01:36:32,880 --> 01:36:35,680
エークは
自らのチームを作り⸺

1034
01:36:35,760 --> 01:36:38,120
小さい子に負けるな
子供たちを
指導している

1035
01:36:38,120 --> 01:36:38,520
子供たちを
指導している

1036
01:36:39,040 --> 01:36:40,360
遅いぞ！

1037
01:36:42,480 --> 01:36:44,080
よし 終わりだ

1038
01:36:46,920 --> 01:36:48,440
上がるぞ

1039
01:36:51,440 --> 01:36:56,960
再現シーンは 当事者への
インタビューに基づいて⸺

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01:36:57,040 --> 01:36:59,760
俳優が演じています

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日本語字幕　森澤 海郎

