1
00:00:06,297 --> 00:00:11,261
‪NETFLIX ドキュメンタリー

2
00:00:20,145 --> 00:00:23,898
‪陸を歩く 最強の肉食動物

3
00:00:27,277 --> 00:00:29,821
‪力強さだけではない

4
00:00:35,076 --> 00:00:36,703
‪頂点に立つには

5
00:00:38,288 --> 00:00:40,123
‪優れた知能が要る

6
00:00:41,291 --> 00:00:44,210
‪機会を生かすことも必要

7
00:00:45,837 --> 00:00:49,883
‪厳しい環境にある土地を
‪クマは制覇してきた

8
00:00:55,013 --> 00:00:58,641
‪しかし 赤ちゃんは
‪生き抜く‪術(すべ)‪を知らない

9
00:01:00,810 --> 00:01:02,395
‪だから教わるのだ

10
00:01:04,814 --> 00:01:09,736
‪子グマが外の世界へ
‪出ていく準備をさせるため―

11
00:01:09,819 --> 00:01:11,696
‪母は困難に立ち向かう

12
00:01:18,912 --> 00:01:22,165
‪クマ科

13
00:01:24,292 --> 00:01:28,379
‪アメリカ
‪マサチューセッツ州

14
00:01:32,342 --> 00:01:34,761
‪いてつく冬に閉じ込められ

15
00:01:36,471 --> 00:01:39,849
‪北の森は静まり返っている

16
00:01:42,143 --> 00:01:43,103
‪沈黙のみ

17
00:01:44,771 --> 00:01:46,773
‪何の手がかりもないが

18
00:01:48,149 --> 00:01:53,404
‪雪の下に
‪大きな動物が眠っている

19
00:02:02,288 --> 00:02:03,748
‪遅めの呼吸

20
00:02:09,379 --> 00:02:11,881
‪心拍数は１分間に８回だ

21
00:02:15,218 --> 00:02:17,262
‪秋から何も食べていない

22
00:02:19,973 --> 00:02:25,603
‪アメリカクロクマは３か月間
‪冬眠状態に陥る

23
00:02:29,858 --> 00:02:31,317
‪驚くことに―

24
00:02:34,529 --> 00:02:39,993
‪クマは３週間前に
‪１度 目覚めて出産している

25
00:02:40,660 --> 00:02:42,036
‪赤ちゃんは３匹

26
00:02:48,835 --> 00:02:52,630
‪１匹の重さは
‪スープ缶１個程度だ

27
00:03:00,889 --> 00:03:04,267
‪母グマは脂肪を消化して
‪生きるが

28
00:03:05,059 --> 00:03:07,103
‪子グマにも飢えはない

29
00:03:09,606 --> 00:03:11,191
‪母乳は栄養豊富

30
00:03:12,358 --> 00:03:14,319
‪子グマは倍に成長した

31
00:03:19,365 --> 00:03:22,994
‪同じ光景は
‪北米の各地で見られる

32
00:03:25,496 --> 00:03:28,791
‪50万頭以上のクロクマが
‪冬眠している

33
00:03:29,626 --> 00:03:30,710
‪地面の下や

34
00:03:32,921 --> 00:03:35,340
‪倒木の下に潜っている

35
00:03:38,009 --> 00:03:40,887
‪時には むき出しで
‪眠るクマも

36
00:03:46,476 --> 00:03:50,730
‪子グマは母に密着し
‪暖を取っている

37
00:03:56,945 --> 00:04:01,199
‪こちらの母グマは
‪快適な洞穴を選んだ

38
00:04:08,706 --> 00:04:10,708
‪ようやく春が訪れると

39
00:04:11,459 --> 00:04:13,336
‪多忙な毎日が始まる

40
00:04:16,506 --> 00:04:18,049
‪母グマのしつけで

41
00:04:18,758 --> 00:04:20,843
‪子グマの一生が決まる

42
00:04:27,558 --> 00:04:30,228
‪世界に生息するクマは８種類

43
00:04:36,693 --> 00:04:39,153
‪アジアのジャングルでも

44
00:04:39,904 --> 00:04:42,198
‪北極の氷床でも見られる

45
00:04:44,450 --> 00:04:48,496
‪意外にも 犬ほどのサイズの
‪種も存在する

46
00:04:49,205 --> 00:04:52,709
‪一方 体重１トンにまで
‪及ぶ種も

47
00:04:55,461 --> 00:05:01,092
‪肉食動物に分類されるが
‪大抵は 何でも食べられる

48
00:05:03,970 --> 00:05:07,557
‪献身的な母親から
‪教わることで

49
00:05:08,182 --> 00:05:10,685
‪適宜にエサを発見できる

50
00:05:13,062 --> 00:05:15,815
‪どの生息地にも困難がある

51
00:05:22,113 --> 00:05:26,117
‪生き抜くには
‪腕力だけでなく

52
00:05:27,493 --> 00:05:29,370
‪知力も必要だ

53
00:05:39,213 --> 00:05:40,590
‪北極の冬

54
00:05:43,926 --> 00:05:44,886
‪過酷で―

55
00:05:47,138 --> 00:05:48,181
‪生気がない

56
00:05:50,516 --> 00:05:53,144
‪そこに暮らす動物もいる

57
00:05:53,686 --> 00:05:58,316
‪ノルウェー
‪スバールバル諸島

58
00:06:13,122 --> 00:06:17,752
‪氷点下40度でも
‪ホッキョクグマは体温を保つ

59
00:06:18,669 --> 00:06:20,380
‪二重の毛皮と

60
00:06:20,963 --> 00:06:23,925
‪腕ほどの厚みの脂肪の
‪おかげだ

61
00:06:29,722 --> 00:06:32,225
‪ホッキョクグマは冬眠しない

62
00:06:33,142 --> 00:06:35,812
‪冬は狩りの季節だ

63
00:06:39,524 --> 00:06:41,651
‪好物はアザラシで

64
00:06:42,819 --> 00:06:49,450
‪鋭い嗅覚を使い 数キロ先で
‪獲物の存在を感知する

65
00:06:56,916 --> 00:06:59,127
‪雄が何か 嗅ぎつけたが

66
00:06:59,919 --> 00:07:01,921
‪獲物ではない

67
00:07:03,631 --> 00:07:05,425
‪他のクマだ

68
00:07:10,555 --> 00:07:14,767
‪雄は よその子グマを
‪殺すことがある

69
00:07:17,478 --> 00:07:22,191
‪この子グマは 成獣サイズで
‪無防備ではないが

70
00:07:23,609 --> 00:07:26,487
‪雄からは離れるのが賢明だ

71
00:07:31,868 --> 00:07:36,914
‪独り立ちする前に
‪狩りの技術を学ぶ必要がある

72
00:07:41,794 --> 00:07:44,005
‪子グマに狩りを教える―

73
00:07:44,881 --> 00:07:47,717
‪絶好のチャンスのようだ

74
00:08:05,067 --> 00:08:06,652
‪風下から近づく

75
00:08:09,071 --> 00:08:10,656
‪白い体色が役立つ

76
00:08:15,661 --> 00:08:17,538
‪攻撃圏内へ忍び寄る

77
00:08:58,204 --> 00:09:00,206
‪母が狩りに成功すれば

78
00:09:00,289 --> 00:09:04,126
‪子グマは強く 賢く成長する

79
00:09:07,380 --> 00:09:11,175
‪親元を離れた時
‪このような学習体験が

80
00:09:11,759 --> 00:09:13,844
‪生死を分けるのだ

81
00:09:22,728 --> 00:09:26,941
‪アメリカ
‪マサチューセッツ州

82
00:09:27,900 --> 00:09:31,237
‪洞穴を出ると
‪子グマの学習が始まる

83
00:09:41,872 --> 00:09:45,001
‪クロクマの家族にも
‪春が訪れた

84
00:09:46,460 --> 00:09:49,213
‪外の世界が呼んでいる

85
00:09:55,136 --> 00:09:59,056
‪母グマは秋以降に
‪45キロ 体重を落とした

86
00:09:59,807 --> 00:10:01,475
‪全体重の半分だ

87
00:10:02,059 --> 00:10:03,978
‪早速 出かけていく

88
00:10:06,564 --> 00:10:12,445
‪母乳で満ち足りている
‪子グマに焦りは見えない

89
00:10:18,993 --> 00:10:21,329
‪何もかも新しい世界

90
00:10:23,914 --> 00:10:26,000
‪よじ登るのは得意だが

91
00:10:27,126 --> 00:10:30,504
‪この道は障害物が多すぎる

92
00:10:48,564 --> 00:10:50,149
‪最初のハードルから

93
00:10:52,401 --> 00:10:53,819
‪母が手助けする

94
00:10:57,573 --> 00:11:02,203
‪母は大黒柱で 教師で
‪保護者でもあるのだ

95
00:11:04,497 --> 00:11:06,332
‪責任は重大だ

96
00:11:06,999 --> 00:11:10,294
‪子グマの３分の１は
‪１歳まで生きられない

97
00:11:17,093 --> 00:11:19,470
‪クマにとって最大の脅威は

98
00:11:20,388 --> 00:11:21,889
‪他のクマだ

99
00:11:22,390 --> 00:11:26,769
‪アメリカ　アラスカ州

100
00:11:30,564 --> 00:11:33,943
‪グリズリーと呼ばれる
‪ヒグマは

101
00:11:34,026 --> 00:11:36,862
‪洞穴から出て山を下りる

102
00:11:39,156 --> 00:11:42,493
‪スゲ属の草を食べるため
‪牧草地へ

103
00:11:44,412 --> 00:11:48,249
‪クマは犬やネコのように
‪縄張りを持たないが

104
00:11:49,291 --> 00:11:51,544
‪ボスは存在を主張する

105
00:11:56,590 --> 00:12:02,513
‪この老いたボスは何年も
‪牧草地を支配下に置いている

106
00:12:10,479 --> 00:12:12,440
‪体重を増やし

107
00:12:13,649 --> 00:12:18,612
‪繁殖期に挑んでくる相手に
‪備える必要がある

108
00:12:28,831 --> 00:12:32,585
‪筋肉を増強する
‪タンパク質が含まれる草だ

109
00:12:37,631 --> 00:12:40,676
‪ただし 平均的なクマより
‪賢ければ

110
00:12:40,760 --> 00:12:43,596
‪より栄養のあるエサに
‪ありつける

111
00:12:50,311 --> 00:12:56,150
‪この母グマは子グマに
‪エサを独占させる気だ

112
00:13:03,365 --> 00:13:06,827
‪ぬかるんだ砂浜は
‪何もないように見える

113
00:13:13,042 --> 00:13:16,879
‪だが 少し掘れば
‪ごちそうが出てくる

114
00:13:23,219 --> 00:13:24,970
‪貝を見つけたら

115
00:13:25,805 --> 00:13:27,556
‪まず殻をむく

116
00:13:28,432 --> 00:13:30,726
‪かなり繊細な作業だ

117
00:13:36,524 --> 00:13:38,901
‪できるのは一部のクマのみ

118
00:13:40,069 --> 00:13:42,112
‪母グマも親から教わり

119
00:13:43,155 --> 00:13:45,074
‪子に伝えている

120
00:13:50,204 --> 00:13:55,084
‪干潮時に貝掘りの名人は
‪みずみずしいエサにありつく

121
00:14:00,923 --> 00:14:05,469
‪牧草地のエサより
‪はるかにタンパク質は高い

122
00:14:10,766 --> 00:14:14,979
‪これで 子グマは
‪生存競争でリードできる

123
00:14:34,373 --> 00:14:35,416
‪よそ者だ

124
00:14:39,378 --> 00:14:40,671
‪退却する時だ

125
00:14:43,799 --> 00:14:48,637
‪対立を避けることも
‪大事な知恵なのだ

126
00:14:51,849 --> 00:14:55,060
‪怒れるクマは自然界の脅威だ

127
00:15:08,741 --> 00:15:10,451
‪相手が大きくても

128
00:15:11,076 --> 00:15:13,120
‪クマを甘く見ないことだ

129
00:15:15,831 --> 00:15:17,791
‪この爪も強力だ

130
00:15:19,460 --> 00:15:22,838
‪最長10センチに及ぶ武器だ

131
00:15:25,758 --> 00:15:28,719
‪爪は便利な道具でもある

132
00:15:30,054 --> 00:15:31,430
‪木登りでも活躍

133
00:15:33,557 --> 00:15:34,808
‪シャベルにも

134
00:15:35,517 --> 00:15:36,894
‪氷を釣る‪鉤(かぎ)‪にも

135
00:15:37,645 --> 00:15:39,313
‪フォークにもなる

136
00:15:41,857 --> 00:15:44,193
‪体をかく時も

137
00:15:45,986 --> 00:15:47,404
‪何より役立つ

138
00:15:49,698 --> 00:15:53,953
‪最長の爪を持つのは
‪最小のクマだ

139
00:15:56,163 --> 00:15:58,916
‪ヒグマの10分の１ほどの―

140
00:15:58,999 --> 00:16:03,003
‪マレーグマは
‪ジャングルで暮らす達人だ

141
00:16:03,921 --> 00:16:08,092
‪マレーシア　ボルネオ島

142
00:16:10,135 --> 00:16:13,973
‪ジャングルでの食料探しは
‪楽ではない

143
00:16:20,604 --> 00:16:23,857
‪だが たぐいまれな
‪嗅覚を頼りに

144
00:16:27,194 --> 00:16:29,113
‪このクマは鼻に従う

145
00:16:51,176 --> 00:16:54,179
‪甘い香りの発生源を特定した

146
00:16:55,514 --> 00:16:58,267
‪ただし 問題が１つ

147
00:16:59,977 --> 00:17:01,979
‪エサは はるか頭上だ

148
00:17:05,566 --> 00:17:07,693
‪４階建てのビルの高さだ

149
00:17:09,820 --> 00:17:13,282
‪でもマレーグマは
‪ハチミツに目がない

150
00:17:18,579 --> 00:17:21,290
‪幸運にも木登りは得意だ

151
00:17:28,422 --> 00:17:32,634
‪曲がった長い爪で
‪木を捕らえている

152
00:17:33,635 --> 00:17:37,514
‪犬程度の体格なので
‪身軽にも動ける

153
00:17:40,184 --> 00:17:42,311
‪無駄な努力だったようだ

154
00:17:46,398 --> 00:17:47,733
‪さらには―

155
00:17:48,734 --> 00:17:50,486
‪ライバルが登場

156
00:18:02,164 --> 00:18:03,916
‪違っただろうか？

157
00:18:08,879 --> 00:18:12,883
‪腐った木の中の虫も
‪マレーグマの好物だ

158
00:18:26,647 --> 00:18:30,943
‪他のクマが気を取られた隙に
‪別の木へ移る

159
00:18:46,959 --> 00:18:50,212
‪針を持たないハチなので
‪心配は無用

160
00:18:53,298 --> 00:18:54,424
‪ついに―

161
00:18:56,552 --> 00:18:58,178
‪たどり着いた

162
00:19:03,767 --> 00:19:06,645
‪爪はスプーンにもなる

163
00:19:13,443 --> 00:19:16,363
‪25センチの舌も使い
‪なめ取る

164
00:19:22,995 --> 00:19:28,500
‪ジャングルでのエサ探しを
‪マレーグマは克服した

165
00:19:37,176 --> 00:19:40,637
‪だが 森が農地へと
‪開拓されれば

166
00:19:42,890 --> 00:19:45,017
‪マレーグマは家を失う

167
00:19:48,562 --> 00:19:52,733
‪治療薬の材料として
‪密猟の危険にもさらされる

168
00:19:55,444 --> 00:19:57,988
‪今や
‪最も希少なクマとなった

169
00:20:01,992 --> 00:20:06,705
‪最も謎めいたクマより
‪貴重な存在と言える

170
00:20:35,567 --> 00:20:39,863
‪中国　‪四川(しせん)‪省

171
00:20:41,657 --> 00:20:47,287
‪ジャイアントパンダは
‪あるエサに長い時間を費やす

172
00:20:50,123 --> 00:20:51,041
‪竹だ

173
00:20:55,837 --> 00:21:00,217
‪１日に12時間
‪竹を食べ続けるのだ

174
00:21:03,345 --> 00:21:06,598
‪パンダの食事の99％は竹だ

175
00:21:11,561 --> 00:21:16,483
‪パンダには他のクマにはない
‪親指の出っ張りが見られる

176
00:21:18,902 --> 00:21:22,281
‪そこを使い
‪竹を丸めて食べるのだ

177
00:21:23,782 --> 00:21:27,327
‪竹をエサに選ぶとは奇妙だが

178
00:21:27,411 --> 00:21:29,413
‪もともとは肉食だった

179
00:21:33,000 --> 00:21:37,045
‪しかし 竹は豊富で
‪一年中 育つので

180
00:21:37,129 --> 00:21:41,091
‪数百万年をかけて
‪パンダは食を切り替えた

181
00:21:43,927 --> 00:21:48,682
‪問題は 内臓がうまく
‪竹を消化できない点だ

182
00:21:51,101 --> 00:21:54,771
‪生きるためには
‪大量に食べるしかない

183
00:21:56,606 --> 00:21:58,275
‪他のエサは食べない

184
00:22:08,327 --> 00:22:12,372
‪人間が広範囲にわたって
‪竹を伐採したため

185
00:22:13,165 --> 00:22:15,459
‪パンダのエサは枯渇した

186
00:22:16,251 --> 00:22:18,795
‪今や絶滅の危機にある

187
00:22:21,631 --> 00:22:24,343
‪特殊なエサを食べるクマは
‪例外だ

188
00:22:26,053 --> 00:22:29,181
‪大抵のクマは
‪多くのエサに挑戦する

189
00:22:33,560 --> 00:22:37,898
‪アメリカ　ミネソタ州

190
00:22:38,732 --> 00:22:41,026
‪カナダとの国境の森には

191
00:22:41,651 --> 00:22:44,696
‪数万頭のクロクマが
‪生息している

192
00:22:46,156 --> 00:22:50,577
‪夏を迎えて 母グマは
‪子グマとエサ探しの旅に出る

193
00:22:52,120 --> 00:22:55,374
‪鳴き声で促し
‪道を覚えさせている

194
00:22:59,461 --> 00:23:02,172
‪生後半年の子グマは
‪好奇心だらけ

195
00:23:07,803 --> 00:23:10,263
‪ただし 世間知らずだ

196
00:23:18,980 --> 00:23:22,401
‪母は子の目となり 耳となる

197
00:23:31,868 --> 00:23:35,872
‪母がうなり声で異変を伝える

198
00:23:45,340 --> 00:23:46,258
‪雄だ

199
00:23:48,218 --> 00:23:52,139
‪雄は子グマを殺し
‪雌に発情を促す場合もある

200
00:23:56,268 --> 00:23:59,271
‪母がうなるのは
‪隠れるべき時だ

201
00:24:18,081 --> 00:24:22,169
‪母グマの警告を
‪雄は意に介さないようだ

202
00:24:27,507 --> 00:24:29,801
‪せきは“登れ”の合図

203
00:24:51,907 --> 00:24:56,745
‪母は きぜんとして
‪１歩も引こうとしない

204
00:25:03,376 --> 00:25:07,380
‪関わる気はないと
‪雄に分からせるのだ

205
00:25:21,269 --> 00:25:26,107
‪洞穴を出て以来 母は
‪木登りの練習をさせてきた

206
00:25:29,528 --> 00:25:30,820
‪努力は報われた

207
00:25:35,158 --> 00:25:39,496
‪安全が確認できるまで
‪子は木の上で待つ

208
00:25:43,542 --> 00:25:46,044
‪木登りの練習の機会だ

209
00:25:47,128 --> 00:25:50,006
‪その間 母は一眠りする

210
00:26:08,775 --> 00:26:10,318
‪ただし 寝込まない

211
00:26:11,820 --> 00:26:16,199
‪秋が近づいているので
‪全員で太る必要がある

212
00:26:21,788 --> 00:26:23,623
‪より過酷な土地では

213
00:26:23,707 --> 00:26:27,502
‪食料と水の確保に
‪年中 悩まされる場合も

214
00:26:31,298 --> 00:26:35,010
‪ペルー　アンデス山脈

215
00:26:37,137 --> 00:26:39,681
‪何も住めないような山脈

216
00:26:42,267 --> 00:26:46,354
‪だが メガネグマには
‪ここが住みかだ

217
00:26:47,772 --> 00:26:51,067
‪南米に生息する唯一のクマだ

218
00:26:52,777 --> 00:26:54,821
‪実在の“パディントン”だ

219
00:26:57,407 --> 00:27:00,160
‪ただし
‪ダッフルコートは なし

220
00:27:01,077 --> 00:27:03,496
‪最も高い山が雲を遮り

221
00:27:07,917 --> 00:27:10,920
‪高地の砂漠が出来上がる

222
00:27:17,636 --> 00:27:21,181
‪８か月
‪雨が降らないことさえある

223
00:27:32,025 --> 00:27:36,821
‪数キロ圏内にある
‪唯一の湧き水がここだ

224
00:27:39,366 --> 00:27:42,035
‪最高のオアシスだ

225
00:27:55,715 --> 00:27:58,093
‪クマは１日をここで過ごす

226
00:28:03,473 --> 00:28:08,978
‪１頭が水場を独占する間
‪他のクマは時間を有効活用

227
00:28:24,452 --> 00:28:28,039
‪木の幹も生存に役立つことを

228
00:28:28,123 --> 00:28:29,916
‪母が子に教えている

229
00:28:30,875 --> 00:28:34,212
‪決して大きくないクマだが

230
00:28:34,295 --> 00:28:37,924
‪強いアゴで木を裂き
‪水分を摂取する

231
00:28:47,183 --> 00:28:51,855
‪食料も水も少ないので
‪体力を温存し

232
00:28:52,647 --> 00:28:54,232
‪頻繁に休む

233
00:28:57,360 --> 00:29:01,865
‪樹上は涼しいが
‪細い枝では体を預けられない

234
00:29:03,575 --> 00:29:07,203
‪そこで このクマは
‪他の種と違う行動に

235
00:29:14,753 --> 00:29:16,629
‪ベッドを作るのだ

236
00:29:25,930 --> 00:29:28,099
‪工夫を凝らして

237
00:29:28,183 --> 00:29:31,978
‪ベッドを作り 次の雨を待つ

238
00:29:36,566 --> 00:29:38,318
‪涼しい風が吹く

239
00:29:40,945 --> 00:29:42,155
‪快適な寝床だ

240
00:29:44,032 --> 00:29:46,701
‪昼寝に最適の場所だ

241
00:29:50,121 --> 00:29:52,582
アメリカ　アラスカ州

242
00:29:52,582 --> 00:29:56,085
アメリカ　アラスカ州
‪はるか北の大地は
‪これほど平和ではない

243
00:30:00,924 --> 00:30:02,675
‪ボスのヒグマだ

244
00:30:03,676 --> 00:30:07,388
‪春から１日に１キロ弱
‪体重を増やしている

245
00:30:08,848 --> 00:30:10,517
‪さらに太る必要も

246
00:30:14,062 --> 00:30:17,148
‪より大きく 悪くなることで

247
00:30:17,941 --> 00:30:22,111
‪ボスとなって
‪エサ場と雌を確保してきた

248
00:30:29,786 --> 00:30:31,830
‪この地位に就いて10年

249
00:30:32,956 --> 00:30:35,291
‪力を失いつつあるようだ

250
00:30:57,272 --> 00:31:00,567
‪やっかいな問題が出現する

251
00:31:15,748 --> 00:31:18,585
‪若い雄がボスの没落に
‪気付いた

252
00:31:32,307 --> 00:31:35,184
‪自分の価値を雌に証明し

253
00:31:36,060 --> 00:31:38,980
‪若造にボスが誰かを
‪教えるべきだ

254
00:31:41,941 --> 00:31:43,526
‪威張って歩く

255
00:31:51,659 --> 00:31:54,203
‪堂々とした態度を見せる

256
00:31:58,708 --> 00:31:59,918
‪とはいえ―

257
00:32:01,502 --> 00:32:04,297
‪相手は若く 巨大だ

258
00:32:13,890 --> 00:32:15,767
‪雌が見ていては

259
00:32:17,894 --> 00:32:19,562
‪引き下がれない

260
00:33:13,074 --> 00:33:15,785
‪老いたボスが倒れた

261
00:33:27,797 --> 00:33:30,341
‪牧草地の支配者の交代は

262
00:33:31,801 --> 00:33:33,594
‪すぐ実証される

263
00:33:42,186 --> 00:33:44,564
‪老いたボスの時代は終わった

264
00:33:51,237 --> 00:33:53,698
‪雌は賢い選択をして

265
00:33:53,781 --> 00:33:57,702
‪より強く 健康な雄を
‪子グマの父親とする

266
00:34:00,705 --> 00:34:04,000
‪勝利の報酬を得て
‪クマの１日は終わる

267
00:34:07,420 --> 00:34:10,965
‪だが さらに北では
‪夏を乗り切るのが

268
00:34:11,466 --> 00:34:13,092
‪困難になっている

269
00:34:17,638 --> 00:34:22,477
‪毎年 北極の気温が上がり
‪海氷の面積が縮小している

270
00:34:36,032 --> 00:34:40,411
‪ホッキョクグマはエサを
‪捕れずに立往生している

271
00:34:48,252 --> 00:34:51,172
‪気候変動で氷が早く解けて

272
00:34:52,340 --> 00:34:54,467
‪飢える期間が延びている

273
00:34:57,095 --> 00:35:01,557
‪母は家族を生かすため
‪懸命に努力する

274
00:35:06,521 --> 00:35:10,191
‪たとえ その先に
‪危険が待とうとも

275
00:35:13,194 --> 00:35:18,366
‪アラスカ北部の海岸には
‪食べ残しのクジラの骨がある

276
00:35:20,701 --> 00:35:25,039
‪空腹に耐えかねたクマが
‪死肉をあさりに来る

277
00:35:28,835 --> 00:35:31,879
‪ある程度までは
‪互いを許容する

278
00:35:37,969 --> 00:35:42,098
‪ただし 子グマは
‪不機嫌な大人には近づけない

279
00:35:48,062 --> 00:35:51,607
‪それでも 飢えの恐怖は
‪さらに深刻だ

280
00:35:57,905 --> 00:36:02,618
‪やっかいな状況への対処も
‪子は学ばねばならない

281
00:36:03,161 --> 00:36:06,122
‪夏はさらに暑く
‪長くなるためだ

282
00:36:12,420 --> 00:36:16,966
‪今後 数十年で
‪クマは３分の１に減ると―

283
00:36:17,049 --> 00:36:18,759
‪予想する声もある

284
00:36:26,851 --> 00:36:29,187
‪他のクマも危機にある

285
00:36:31,147 --> 00:36:36,611
‪８種類のクマのうち
‪６種類が絶滅にひんしている

286
00:36:38,863 --> 00:36:42,700
‪最大の脅威は生息地の消失だ

287
00:36:48,915 --> 00:36:51,083
‪クマは追いやられている

288
00:36:54,462 --> 00:36:56,756
‪だが 救済の機会はある

289
00:36:58,466 --> 00:37:01,427
‪クマの繁栄のため
‪自然を守るのだ

290
00:37:04,347 --> 00:37:08,851
‪絶滅させないよう
‪クマを救出して回復させ

291
00:37:10,019 --> 00:37:11,270
‪自然に帰す

292
00:37:21,989 --> 00:37:23,866
‪効果は出ている

293
00:37:25,326 --> 00:37:31,165
‪繁殖を促し 森を守ることで
‪野生のパンダの数は倍増した

294
00:37:33,709 --> 00:37:35,628
‪クマの居場所を作り

295
00:37:36,212 --> 00:37:38,965
‪あとは自然に任せればいい

296
00:37:41,342 --> 00:37:45,179
‪手本がそばにいるかぎり
‪うまくいく

297
00:37:57,775 --> 00:38:00,486
‪北米に紅葉の秋が訪れると

298
00:38:02,571 --> 00:38:07,076
‪母グマは子グマたちの
‪冬眠への備えに拍車を掛ける

299
00:38:08,995 --> 00:38:11,706
‪高カロリーのエサを狙うのだ

300
00:38:14,292 --> 00:38:18,713
‪ドングリからは
‪炭水化物と脂肪を取れる

301
00:38:24,010 --> 00:38:28,931
‪自然界でエサを得られないと
‪クマは よそへ出かける

302
00:38:31,726 --> 00:38:37,023
‪人里に下りて 人間の
‪ゴミから食料を手に入れる

303
00:38:41,110 --> 00:38:44,530
‪森の外にある
‪都会のジャングルでは

304
00:38:44,613 --> 00:38:49,118
‪クマは機転をきかせ
‪食料を確保して肥えている

305
00:38:53,331 --> 00:38:57,209
‪大きいクマほど
‪豪華な食料を得られる

306
00:38:58,169 --> 00:39:02,715
‪ロシア　カムチャッカ半島

307
00:39:04,008 --> 00:39:08,304
‪ヒグマの生息地は
‪最も範囲が広く

308
00:39:08,387 --> 00:39:11,849
‪北米からヨーロッパ
‪アジアにも及ぶ

309
00:39:18,981 --> 00:39:22,193
‪食料が豊富な地域に
‪最多数が住む

310
00:39:23,319 --> 00:39:27,406
‪この火山群の半島には
‪約１万頭が生息する

311
00:39:30,159 --> 00:39:35,081
‪ただし まもなく
‪ここは半年間 雪に埋もれる

312
00:39:36,707 --> 00:39:41,128
‪長い冬眠に耐えるには
‪体重を倍にする必要がある

313
00:39:43,589 --> 00:39:45,925
‪やることは１つだけ

314
00:39:46,926 --> 00:39:48,260
‪魚捕りだ

315
00:40:01,982 --> 00:40:07,071
‪毎年 産卵のために来る
‪無数のサケがクマのエサに

316
00:40:15,413 --> 00:40:21,585
‪大きな雄は１日に
‪10万キロカロリー分を食べる

317
00:40:22,128 --> 00:40:24,922
‪チーズバーガー300個分だ

318
00:40:26,674 --> 00:40:28,467
‪過食とも言えるほど

319
00:40:29,051 --> 00:40:31,679
‪食べに食べ尽くす

320
00:40:32,263 --> 00:40:35,766
‪決して満腹になることはない

321
00:40:39,395 --> 00:40:44,692
‪ごちそうで蓄えた脂肪が
‪冬を越す燃料になる

322
00:40:54,326 --> 00:40:57,163
‪クマの生活は
‪それぞれ異なる

323
00:41:00,124 --> 00:41:02,751
‪ただし 共通点がある

324
00:41:06,130 --> 00:41:10,551
‪母グマは次世代に
‪技術を伝える努力をする

325
00:41:16,140 --> 00:41:19,435
‪季節を乗り越える方法を
‪教えることで

326
00:41:21,145 --> 00:41:23,939
‪クマは繁栄していく

327
00:41:26,484 --> 00:41:29,195
‪過酷な砂漠に生きるクマも

328
00:41:30,863 --> 00:41:34,700
‪いてつく北極で
‪冬を迎えるクマもいる

329
00:41:48,172 --> 00:41:51,800
‪クロクマの子は
‪無事に１年を越せた

330
00:41:55,387 --> 00:41:56,514
‪洞穴に戻り

331
00:41:57,806 --> 00:41:59,600
‪燃料を蓄えて

332
00:42:03,020 --> 00:42:05,022
‪待機期間へと入る

333
00:42:11,695 --> 00:42:16,283
‪安全な暖かい場所で
‪春が戻るまで眠るのだ

334
00:42:19,078 --> 00:42:21,497
‪母グマに寄り添いながら…

